映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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タイトル・(500)のサマー
監督
・マーク・ウェブ
キャスト
- トム・ハンセン:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(日本語吹き替え:猪野学)
- サマー・フィン:ズーイー・デシャネル(宮島依里)
鑑賞方法
DVDレンタル鑑賞
感想
童貞力が高まる映画っすね、童貞のあの頃を想い出すよね、これ。
あ、童貞の人はきっと「え?皆もそうなんだー僕のこの何とも言えないモヤモヤは皆にもある感情なんだ」と
もしかしたら自分異常なんじゃないと思っていた自分が正常なんだ!と励ましてもくれる作品かもしれない。
主人公のトムが同じ会社の秘書として働くサマーとの500日を描いてるんですけど単に1日、2日と日数を重ねていくのではなく
300日目の2人を、100日目の2人をと時系列がエピソード毎にバラバラと展開。
一見分かりづらそうな展開なんだけど
見やすくしているのは監督の技量とトムの表情。
このトム演じるジョゼフさんがいい!
日本的に言う、いわゆる草食系
若いころの堤真一、いや小日向さん、いや堺雅人的な俳優といえばなんとなく想像つくかと思うんだけど
インテリだけどどこか抜けているって感じでこのトムとサマーの関係を演じるのに絶妙な味を出しています。
トムがサマーと出逢った事によって振り回される話
いや勝手に振りまわってると言った方が正確だ。
多分この作品は男性と女性では180度意見が変わるのではないでしょうか?
特にヒロイン役であるズーイー・デシャネル演じるサマーへの好感度の差については
男性からしたら、なんだよこのビッチ!さんざんもて遊びやがってふざけんなよ!しかも最後そんな事言うなよ
そんな事すんなよ!ばかやろーーーーー!的な印象でしょうが
女性からしたら、え?何が悪いの?最初から私の要望は伝えてあるし、そっちが勝手に色んな想像して
ウジウジして、自分の思い通りにならないからって怒らないでよって感じなんじゃないでしょうか
どっちの言い分も分かるような気がしますが僕は男性なんで
はっきり言いますが
サマーはビッチです。
現実にこういう女いますし、思い返してみたら絶対一度は学校で合コンで仕事場でどこかしらで皆こーゆー
女性を体感しているはずです。
このリアルにいそうな感を表現できているだけでもう我々男性の敗北は決定的でサマーのトリコなんですよ。
うわー、そこでそれやる?そんなんされたら、言われたらたまらんわーってのを
良い意味でも悪い意味でもエロい意味でもかましてきます。
一番このビッチをうまく表現できている、やられたなーって所はね
ラストのトムとサマーの思い出の場所でのやり取り。
サマーはとあるトムからしたらとんでもない事をやっちゃってんだけど
そんな事をしておきながら抜けぬけとトムの前に顔を出すんだよ、
しかもね
「あっやっぱりいた」みたいなちょっと可愛い感じで「テヘッ」みたいな感じなんだよね。
んでまたサマーからしたらただの報告みたいな下手したら雑談しに来ただけな感じでトムからしたらものすごく残酷な事をわざわざ言いに来るわけよ
それ言いに来なくても良くない?
劇中どっちかっていったらトムは鈍感な感じなんだけど
この500日でものすごく嫉妬や色んな心の葛藤で成長してるんだよね。
だからちょっと色んな事が分かりかけて来ていて
確かにトムはものすごく幼稚で童貞じゃなかったのかもしれないけどものすごい童貞感を
醸し出していたんだけどさ
そんなトムがやっと独り立ちできるのか、って所でその足を鎌でなぎ払うサマー
うーーーーん勝てません。
疲れます。
ラストのベタベタなオチでのトムのしたり顔は嫌いじゃないです。
きっと
トムに共感しサマーのトリコになるでしょう。
序盤にこれは
ラブストーリーではないと謳ってますが
確かに!
甘ったるいすぐセックスするラブストーリーは苦手な人にも
おすすめしたい作品
観るべし!
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