映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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タイトル・第9地区
監督・ニール・ブロムガンプ
主演・ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ:シャールト・コプリー
観賞方法・レンタルブルーレイ
感想
低予算のフェイクドキュメンタリー風ストーリー作品ですが
映画の良いとされる要素がかなり詰まってます。
その為かサクサク進んで飽きのこない2時間弱でした。
楽しめました・・・が、ちょっと僕的にはもうちょいな印象でした。
おそらく前評判のせいかと思われるのですが
もっと、グッと来る感動なり衝撃なり深いダメージを期待していたのですが
そういう映画じゃない。
勝手に想像していた方向と違っていた為のもうちょいな感じ。
だから完全に受け入れ側の問題、僕の問題でイマイチ。
いやイマイチではない映画としてとても素晴らしい作品なのは間違いないです。
良かった所はいっぱいありました。
まずフェイクドキュメンタリー的な手法の映画でここまで楽しんで観れる作品はそうない。
先に書いたように色んな物が詰まってます。
愛情、友情、などのきれいな物
憎しみ、差別、凌辱表現などの汚いもの
そして人間の本質というものを割と簡素にそして嫌らしくない配分で描かれてます。
ここは僕的にはかなりの評価ポイントであります。
低予算作品で監督も無名でしかも主演のヴィガス役の人は監督の高校時代の友人って所だけでも
すげー事やりよるなーって思っちゃいますよね。
特に僕がいいなーと思ったところは人間の嫌らしい部分の描き方。
うわー、こんな裏切り方、騙し方するし、されるよな~って
実際にエイリアンが地球上にいたら人間はこんな事しかしないんだろうね。
もしかしたら実際はもっとひどいかもね。
レベルEとかでも研究のことしか頭にないしね。
悪い方向で気になったのは
主人公たちの心境の描き方に疑問を持ちました。
ヴィガスがとあるきっかけでエイリアンのクリストファージョンソンと出会い、とある目的の為
行動を共にし、ある物をエイリアンのクリストファージョンソンが見てしまうんですよ。
とってもおぞましく、エイリアンからしたらそれはとても許し難い事だとおもんですよ。
劇中でも確かにひどく落胆して行動がおかしくなっちゃったりするんだけど
割とあっさり我に戻り、その後そんなにその辺りについて考えてるような描写もなく
話が進んでっちゃってるし
ヴィガスが、そこで裏切る??って所でエイリアンのクリストファーを裏切るんだけど
わりとあっさり許すというか許されちゃってるんだよね。
クリストファーって子供の事を非常に大事にしてるじゃん。
そんならこの裏切りはまぁまぁの裏切りで大きな亀裂が入ると思うんだけど
って所かな?
あ、最大に良い所想い出した
この主人公のヴィガスってのは主人公らしくない正義感も使命感もなくただ自分の都合でしか
動いてなく、エイリアンのクリストファーのほうがよっぽど主役っぽいんだけどあくまで主役はヴィガス。
これって結構重要で大事な部分。もしエイリアンの主観を増やしエイリアン主役要素が高かったら
安っぽい仕上がりになっていたのでは?
だから主役をちゃんと人間にしたのも、主役のヴィガスがゲス野郎なのも
大正解。
発想として
エイリアンしか使えない武器ってのも良かった。
武器のかっこよさが男子にはたまらん!限定された条件の者しかつかえない
しかも超強いとありゃ男子は誰もが好きになるアイテムですね。
ヴィガスが初めて(自分の意思で)エイリアン用の武器を手にし暴れるシーンは
ドキドキしっぱなし。
イマイチと言いながら良い所かなりあるんだよな~
人によっては考えさせられたり
笑えたり
エイリアン萌えがあったりと
色んな方向からアプローチできる、させられる作品です。
観るべし!!!!!
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