映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
作品名 シングルマン
監督 トム・フォード
出演
コリン・ファース
ジュリアン・ムーア
ニコラス・ホルト
マシュー・グッド
[煉瓦ちゃん評]
性と生と死の本質を描いてくれている。
セリフとヴィジュアルのセンスに脱帽
グッチなどで有名のデザイナー、トムフォードの初監督作品。
恋人に死なれた主人公が自殺を決意し最後の一日を生きるお話。
これね最初の10分くらい何が起きてるかわかんなかったよ。
妙に視覚に刺激的なんですよね。(激しくないけど)
この作品僕が言わなくても気になるのが
セリフと映像!
セリフは知的でウィットにとんでるし
映像がシャープで洗練されている。
そして決してお洒落映画ではないんです。
セリフにしても映像にしても監督のこだわりが感じれます。
主人公はゲイで勿論死んでしまった恋人ってのもゲイですが
ゲイムービーでもないんですよね。
たまたまこの主人公達がゲイってだけでね。
性の描き方も偏見や差別とかが薄くて見やすいですね。
最初の10分は本当に情報が鋭すぎて
え?え?俺の理解力が足りないのか?って感じで
進んで行ってくれますが
物語が進んでいくにつれて、主人公の人となりや置かれている状況が理解できてきて段々と話にのめり込んでいけれます。
過去にはとらわれない
現在は苦痛
未来は死
劇中でそんなような事を言う場面があるのですが
非常に的を射ていて
ドキッとします。
主人公の死への考え
いや誰もが何度も思う人はいつか死ぬ
を考える事ができます。
物語の起伏や起承転結はあまりないですので
映画はやっぱドーーーンとかバキューーーンとか
あるのがいいな~って人にはおススメはできませんけど
人生の経験値として
観ておいた方がいいかも的な作品です。
人生に絶望した中年男性の一日
なにもかもいいやって時に
もう死ぬからいいやって時に
感じれる生きていたい、人生のほんの小さな希望
ラストのある種叶えたくてしかたなかった願いが叶うシーンは
なんとも皮肉。
これ観るべし!
PR
この記事にコメントする