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映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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作品・殺人の追憶

監督  

ポン・ジュノ

出演

パク・トゥマン刑事役   ソン・ガンホ

ソ・テユン刑事役     キム・サンギョン


観賞方法
レンタルDVD


感想
昨年出た「母なる証明」が非常に衝撃的だったので

ポン・ジュノ監督の作品を片っ端から観てやろう!と思ったのです。

長編デビュー作「ほえる犬は噛まない」がレンタルで見当たらなかったので

2作目となる「殺人の追憶」を観賞。

実際に在った未解決殺人事件を題材としたフィクション。

未だ犯人はつかまってないらしくしかも韓国で上映されていた時はまだ時効にもなってなかった

という事実を踏まえながら観るとグッっと色んな所を引き締められます。

兎にも角にも主演のソン・ガンホ演じるパク刑事の存在感に圧倒されます。

幅が広い役者ってのはこーゆー人の事なんでしょうね。

パク刑事率いる田舎の傲慢で陳腐な捜査しかしてこなかったズッコケ二人組と

かたやソウルから来た知的で冷静なソ・テユン刑事
がそれぞれがそれぞれのやり方で事件の真相に迫っていく

かなりシリアスで重い描写で話が進んでいくんだけど

ズッコケ二人組だけはもうギャグとしかいいようのない捜査なんですよ

だから映画をずっとつらい感じで観なくて済むのでちょうどいいアクセントになってます

ま主役がアクセントでいいのかって疑問はありますがね。

しっかし20年前の韓国ってどうやらデモの抑制とかが超忙しくて

本来の刑事事件を軽く見ていたってのはなんとなく知ってるんだけどさ

本当にあんな捜査だったんだろうか疑問

あんなんだったのなら当時の韓国は冤罪めっちゃあったんだろうね。

映画だからかなり大げさに捜査の内容を描いていると思うんだけど

実際も近い事はあったんだろうと予想してます。


そんな2組がね
まったく正反対の捜査方針だったのに徐々に近づき

最終的には・・・・・。

犯人への、進展しない捜査へのイラつきが観ている僕にもわかるくらい
表現されていて感情移入できます。

とくに尾行中の居眠りシーンとかね。

あ、寝ないで寝ないで、寝たら多分こーなるよっ!あぁやっぱりっていう良い意味でのお約束は心地がいい

観てる側に、こうなるんじゃない?やっぱりそうなった~!って感情と

こうなるんじゃない?え、そうなるんだ!って驚きを

巧みに使い分けていてとてもリズムがいい作品です。

もっと観たかったと時間を感じさせない展開。


ちょっと疑問というかどうなん?って点は

被害者は強姦殺人されるんですが被害者描写がものすごくぼんやり

殺され方にある一定のルールがあるんですがなんか遠巻きに撮影していてあんまわかんなかったと思えば

ものすごく接写でまたこれもよくわかんない

不謹慎なのかもしれませんが被害者が死んでいるように見えないもしくは
マネキン的なものにしか見えなかったのはよくない。

観客側に「こりゃームゴい」と思わせないとなーなんて思いました。
時効になってない事件だから遺族感情を考慮してるかもしれませんが

あんま被害者に意識が行けないですね。

あと
パク刑事の直属の部下がとある喧嘩で足に釘がささってしまい大変な事になるんですが
あのシーンいる?いらないよね?その後一切出てこないし

あんな描かれ方したら最後に出てくるんじゃとか後半の良い所で・・・みたいに変に気になってしまいました。

もし暴力は回り回って自分に戻ってくるんだよ的メッセージだとしたら部下にじゃなく

パク刑事にじゃないかな?

まあそこはあんまり理解できませんでした。


ま、最後のラストシーンでの少女とのやりとりはナイス演出

少女・パク刑事共にグッジョブ!っす。

ちなみに小説版ではラストシーンからの続きがあるみたいですが

ちょっと調べたら、映画でそれ採用されなくてよかったと思いましたよ。

気になる方読んでみて。

気になる点もちょっとあったけどトータルで大満足

ポンジュノ作品今のところ外れなし

観るべし!!!!


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