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映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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作品名 バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

監督 馬場 康夫

出演 広末涼子
    
    阿部寛
  
    薬師丸ひろ子
  
    劇団ひとり


[煉瓦評]
最初にして最後の最大の見せ場はディスコのラモス、飯島愛!

えっとなんで今これ?って事なんですが

僕のツイッターでお勧めない?って聞いたらコレが最初にきたもんで
これにしました。。。。

ま、3~4回これ観てるんですけどね。

なんかやたら観るよ、飛行機だのバスだのTVだとかでやたら観てますね。

で今更感が僕にもあるんですがちゃんと観ましたよ。

あらすじは
自殺したと思われた天才科学者の母親を持つ借金取りに追われる広末涼子が母親が作ったタイムマシンでバブルの時代に戻り経済破綻を食い止めるっていう荒唐無稽なお話

荒唐無稽って表現が正しいかどうかは分からんけど
敢えて荒唐無稽とさせていただきます。

良くも悪くも子供の頃、ワクワクした日本の映画です。
マンガ祭りを卒業してそろそろ親と映画観に行くのに実写を攻め出すお年頃にぴったりな映画ね。

僕の年代で言うと「7人のおたく」とかね


話の粗を探したらキリがないし、全部そーゆーもんだと納得してないと観れないです、もしくはまったく気にならない人は大丈夫です。

だからあんまり作品として文句をつけたくないですが

僕の年代や僕より上のバブルを大人として体感していた年代は
序盤のディスコのシーンで出てくるラモスや飯島愛の当時っぷりに
感動します(当時っぷりというかその人らの90年代初頭っぷり)

当時やっていたTV番組やCMなどにも興奮します。

でもそっから以降中盤~終わりまで

その、バブル懐かしい~~~~!に勝ってる場面が一度たりともない。

それは残念。。。。。

肝になる広末と阿部の2人の関係なんか

もっと恋愛ちっくにもっとエロちっくにして

実は娘だったんだ!っていう落差必要だよ。

↑これ思いっきりネタバレなんだけど

始まって10分で、あ~阿部の娘なんだろうな~って分かります。

映画って色んな部分で面白い!とか感じる部分あるんだけど
こーゆー映画のいい所ってさ

これってこうなのかな~~~って思わせといて、違った~~~ってなって
そっからの展開じゃん。

観る側に、一度信じ込ませ、それを裏切らせ、最終的には・・・・

なんだよ。

その最終的には・・・の部分が作品によっての個性だし

その映画の良し悪しも決まるところがあるんだけど。
(勿論そうじゃなくて面白い良くできた映画は幾つもあるけど)

この映画は

これってこうなんだろ~な~なんて思っていたら、実際そうで
もしかして後半うらぎりあるのかな~なんて思っていたら
特になんもなく終わっちゃうんだよね。

あと映画って主人公の成長って重要な要素だと思うんだよ。

2時間なら2時間で主人公がどう変わっていくのかって事なんだけど
広末別になんもかわんないんだよね。

借金から逃げてるけど払うつもりあるし、タイムマシンに乗れと言われたら割とあっさり乗っちゃうし、舞妓もするし、日本経済の中心部に乗り込んでもいくし

最初から出来た人間で、自我も欲望も成長も後退もしない。

弱い部分がないんだよね。
お座敷でのかんざしを武器にして戦う所とか
ただの苦笑いの場面でしかないよね~

なんかあの辺りは有名映画のオマージュ的な部分もあるらしいけど
素人じゃないんだからさ、ただ真似してるだけじゃリスペクトもなんも感じられないよ。

典型的な日本の駄目なメディア主導型の作品。
でも日本人はこういう映画で育って来たんです。

だから嫌いではないですよ。

最後にバブルの感じなんだけど
カメオ出演もっと増やしてもいいのにな~
飯島愛とかだけでなく、CCガールズとか細川ふみえとか
岡本夏生とかおやじGALとか伝染るんですとか、トゥナイト2とか
バブルを表す記号的にもっともっと出してくれたら
好きになれたのにな~

昔ながらの日本のチャラチャラした作品が好きな人や
バブルの風を感じたい人は観るべし!

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