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映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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tenngokuha.jpg










作品名 「天国はまだ遠く」

監督 長澤雅彦

出演
加藤ローサ

徳井義実(チュートリアル)


[煉瓦評]
こういう映画って40後半~の人でも楽しめるのか気になる!

ツイッターでお勧めを募集した所、バブルへGO!の次に来たのがこれ。

加藤ローサの可愛さ押しでしたが、ちゃんと観てみましたよ。

あらすじは
自殺志願の加藤ローサと、さびれた民宿たむらの主人、チュートの徳井との心温まるお話

みたいな?感じかいな?

端的に書くとそうなんだけど、話自体は重くなく、でも軽くもなく進んでいきます。

まず冒頭の駅でタクシーを拾い、「北へ、とにかく北へ」と運転手にお願いする加藤ローサ。

今時、演歌の世界でもありえない感じで自殺をほのめかします。
ただ運転手が宮川大助師匠なのでその時点でなんかちょっとコメディタッチです。(演技はシリアス風味なんだけど、そのシリアスがなんか笑える)

この作品の世界観を分からすのに充分な演出方法ですね!
基本真面目なお話なんだけど、別に重くもなく、少しユーモラスなんだけど馬鹿にしたとかギャグギャグしいわけでもない。ってのが

冒頭5分、加藤ローサと宮川大助とのやりとりで描かれてます。

とりあえずこの街の最北にある?民宿に連れて行かれ
宿主の徳井と出会う。

ま、自殺に失敗しそのままズルズルと民宿に泊まり続け
行動も徳井と共にして行くわけなんですけど

徳井と加藤ローサのやりとりが映画の8.5割を占めています。それがいいか悪いかは置いといて、

この2人の世界がいいね。

2人共胸に傷を拵えてて、絶望し、立場が違えどここにいる。
「ここにいる」っていう立場は同じ。

でもそんなに暗くならず、ちょっとユーモラスな感じで淡々と進んでいきます。
人によっては眠くなるかもね。

とゆうかこの世界に疲れ、いわば逃げの人生を歩んだ2人の世界を
30前半の私はまだ理解できない事もないが
40代後半以降の方はどう思うんだろうかね。

なんとなくだけど理解しがたいんじゃないかと。
試しに私の母親(50後半)にDVDを貸してみたら

「何これ?つまらんわ~」と一蹴されました。

必死で生きて人生を折り返した人達からしたら
充分幸せな、むしろ贅沢な人生だそうです。

たしかに。


話の内容、進行具合、ユーモア、割とどれも良かったです。
でも1つ言わせてもらえるならば

徳井の過去の掘り下げ方が雑で浅いな~っと。
話として徳井の過去になにがあったかはあまり重要じゃなく
過去に彼を、都会から田舎に閉じ込めるなにか大きな事件があったって事が重要なんでしょう。

でも中途半端に掘り下げていて
あれ?これ徳井が殺人犯の映画なん?もしかして?

って疑問を持っちゃうような所もアリ。
ま、考えすぎでしたが

とゆうか2時間サスペンスのようなシーンはいらないんじゃないかと思いましたけどね。

その徳井、加藤ローサも含め、過去の出来事の扱い方に少しもったいないなぁ~って思いました。

でも中々の良作。

下手な恋愛ドラマになってないし、ラストのオチも演出も、お~そうきたか~って思えます。

中盤の坂東さんが一番笑えますけどね。

では観るべし!

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