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映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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作品名・復讐者に憐みを

監督・ パク・チャヌク

出演・
トンジン役 ソ・ガンボ
リュ役 シン・ハギョン
ヨンミ役 ペ・ドゥナ


観賞方法・レンタルDVD


[煉瓦くん批評]


過去に観た空気人形、この間みたグエムルで一気にペ・ドゥナ萌え♪

って事で「復讐者に憐みを」を観ました。

さっそく軽い気持ちで観た事を後悔してます。

まったく予備知識なしでペ・ドゥナが出演していて

恥ずかしい話脱いでるって聞いたから観たんです。

いや脱いでるのは空気人形でもあるんすけど

恥ずかしい話せくーすシーンがあるって聞いて・・・・・

すいません。

あっ、これで新たな被害者増えないように先に言っときますけど

ものすごい重い流れでのチョメなんでまったくエロ目線で観れませんからっ!

と僕のうんこみたいな欲望話は置いといて



ちゃんと映画の話します。

良い所もいっぱいあるんだけどね

すごく映画としてリアルじゃないところが良い所を越えまくってる印象。

いや

先に良い所書きます。

非常に登場人物の心理面、およびちょっとした行動がリアルです。
そして気が利いてます。

最初の兄姉が住むボロアパートの描写なんか大好きです。
隣人のおバカ加減とかね。

そっちか~~いって感じも良く表現できてるなぁ~って

序盤の主人公のシン・ハギョン演じるリュは聴覚障害者なんだけど
耳が聞こえない事によって起きる悲劇ってのは

あまりこの映画では表現されてなくって

悲劇と言うより日常をきちんと描いてくれてます。

たしかに子供のころから耳が聞こえないのにそんなに悲劇おきんわな。

苦しむお姉さん気付かずラーメンをすするシーンとかね

あれもしかして気づいてたんじゃないかな?

耳が聞こえないのも日常、姉が苦しむのも日常。
どうしようもなんない事はどうしようもないから

考えすぎかな?

物語は大きく2つに分かれていて

1つは復讐劇が巻き起きる原因

1つは復讐劇

序盤をシン・ハギョン

後半はソン・ガンホ

が主役と思ってもらって良いと思う。

この2つの段落の切り替えがスムーズにストレスなく描かれています。

時に目を覆いたくなる描写もありますが

僕は直接的な事(暴力、残虐シーン)でなく

心理、現実、不穏な空気、不穏な登場人物に目を覆いたくなりました。

人の為にと思ってやっても人からしたら迷惑だし、それによって不幸は訪れる。
そしてその出来事は復讐になる

復讐は復讐を呼び結果もっとも悲しい悲劇が訪れる。

作品のテーマを巧くこれでもかってくらい観客に与えてくれています。

それだけで十分元は取れてます!



ですがそんなリアルな心理描写や展開ですごく良いものになってるのに

先に書いたけどものすごく細かな所がリアルじゃなくて

逆にものすごく目立ってしまうんです。


例えばシン・ハギョンの髪の色、緑色って

今から誘拐をしようって奴が髪の毛緑色のままかね?

いくら韓国がちょっと変わった色の髪の毛の人多いからって

それでも緑は目立つでしょ?

犯人の特徴は?緑色の髪の毛で耳が聞こえない人

はい一発で逮捕でしょ。

韓国広しといえども中々いないでしょ、そんな人


あと、闇の臓器売買組織なんだけどさ

あんな簡単にいるの?

便所に張り紙が貼ってあんだけどさ

あんな堂々と貼ってあるものなの?韓国の臓器売買事情は?

しかも中盤でハギョンの彼女役のペ・ドゥナが十数件の臓器売買組織に

電話してんだけどあんなにいるの?謎だ、ひっかかっちゃう


あとソ・ガンホが事件の真相に近づくきっかけがイマイチ分かんないし
ペ・ドゥナとハギョンが繋がってるってのに警察より早く気付いて家まで行っちゃうんだけど
なんで?
あと、よーラジオの音声だけで、もしや?って気づけたな?
とソ・ガンホが真相に迫って行く過程が雑です。

途中でなんか知らないけど
金を払ってヤクザなのか探偵なのか警察なのか分かんないけど
調べてもらってるのかな?って電話のシーンあるんだけど
よくわからないぞ?
あの電話だけで、色々裏で調べてたっていう事なのかな?
思いっきり後付けか取り繕ったっぽいけど

まだまだなんかそういった行動や事件の真相に迫ってく部分が雑でリアルじゃないです
あっ!一番おかしいのは、この映画で一番大きな舞台となる川岸で

ハギョンがある事をするんです。その後ある不幸なことが起きるんですが

あれって警察になんで見つかんなかったの?

だって付近捜索するでしょ?っていうか付近捜索してたんだけど

わかったこれは韓国の警察が無能って事を描きたいんだな?
だって韓国映画大概警察無能なんだよ。
だからかって

って言うものすごい誤解を生んでしまいますね。

良い所でも書いたんだけど復讐が復讐を生んでその先の復讐の
落とし所、復讐の行きつく先
ってのが巧く表現されているんだけど
良く考えたらこれ最終的にあのヘビースモーカー達には
なんにもなくない?

いやあんな事をしていたらいつかは・・・・って事なんでしょうけど
この一連事件については

うーーーーん考えちゃいますね、裏を読みすぎてしまいます。

粗がものすごく多くて気になる点いっぱいだけど

ストーリーやテーマは、ものすごく良いです!
逆を言えば粗があるからこそ・・・・なのかもしれません。

ある所はものすごく大好きなんだけどある所はものすごく嫌いっていう
一人の人間の中で賛否両論が繰り広げられる問題作です!

これは間違いなく
観るべし!!!!!!

拍手[2回]

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guemuru2.jpg











作品・グエムル 漢江の怪物

監督・ポン・ジュノ

出演・パク・カンドゥ役  ソン・ガンホ
    パク・ヒボン役   ピョン・ヒボン
    パク・ナミル役   パク・ヘイル
    パク・ナムジュ役  ペ・ドゥナ
    パク・ヒョンソ役   コ・アソン


[煉瓦ちゃん批評]

いや~こういう韓国映画観ると本当に悔しいね。
日本との差がまざまざと見せ付けられる。

グエムルは
数年前なんかの映画の予告で観て

「あっ、B級パニックムービーか興味ないな」って思ってて
120パーでスルーしていたんだけど

最近めっきりハマってるポン・ジュノ監督の作品だってんだから慌てて観ました。

結果、深く反省してます。無茶苦茶面白い作品でした。
韓国のB級パニックムービー馬鹿にしちゃいかんね。

敬意をこめてB級といいます。

実にすばらしい映画でした。

「母なる証明」「殺人の追憶」「グエムル漢江の怪物」と
短いスパンで観ましたが。

僕はこれが一番おススメです。

でも観る順番が良かったのかもしれません
(時系列順で行くと「殺人~」「グエムル~」「母なる証明」です。)

「母なる証明」でこの監督なんじゃ~って衝撃を受け
「殺人の追憶」でこの監督はこの路線の作品にかけては一級品だな~と
感銘し
「グエムル」でえ~、すっげぇじゃんこんなんも撮れるんだってなったから

グエムルが一番好きなんかも。

ギャグのセンスは薄々感じていましたがやっぱ切れ味するどい
ウィットにとんだ笑いを表現できるんですね。

特に父親とソンガンホ演じるカンドゥの最後のやりとりなんて決して笑える所じゃないんだけど
いや笑っちゃ絶対いけないんだけど

笑っちゃうしかないよね。

他にもこれはギャグなのかマジなのかって所が多数に散りばめられていて楽しい。

物語後半に出てくる鼻くそマンとか(勝手に命名してます)
超意味ないし意味ありげだってけど
あ~でもキーマンか一応

きっと観る人に任せているんじゃないんでしょうか、ギャグかどうかは

このブログを書くにあたってあまりネタバレはしたくないんで

書くの難しいんですが

色々つっこみたい所だらけです。

あっこれ決してギャグ映画でもコメディ映画でもないですよ。

怪物に娘をさらわれた家族の話です。

これ俺だけかもしれないんだけど話の進み方が

ある種、ゲームのファイナルファンタジーシリーズっぽいなと
感じました。僕だけかな?

ドラクエと違って大義名分で話が進んでいくんでなくて

目の前に起こった不幸を取り払い無我夢中で進んでいく先に
幸せがあるかどうか分かんないけど今の状況を打破するには
動くしかない。

ってストーリー的な部分と

所々主人公がかわるっていうか目線が家族全員分

そして家族全員に見せ場がある。

特に主人公であるパク・カンドゥの考えられないミスのせいで
お父さんにとある事が起きて一旦家族がバラバラになり
それぞれの方法で怪物の居場所を探すって所とか

ラストの怪物との戦闘シーンなんかは本当にラスボス倒すのに
全員が全員力を振り絞って

バハムート出しーのリヴァイアサン出しーのアルテマ唱えーの
って感じでFFを彷彿させられました。

まFF理論は置いといて
ラストの戦いは本当に見せ場だらけだった。

手に汗握る戦いである種の絶望もあるけど希望もあり
最後はこれ以上ない気持ち良い倒し方だった。

怪物倒すのとかネタバレ?いやまぁでも倒されるんだろうなってのは
分かるでしょ?・・・・・・・もしネタバレならすいません

いや~良い家族の話を観させてもらえました。
この家族を忘れないでくださいね。

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実際このシーンは劇中ではなかったけど必要なシーンだね。
号泣です。
そういえば一回だけこの家で5人が揃うシーンあったけど
本当に号泣です。
皆精神的にも肉体的にも限界だったんだな~



監督や脚本は勿論良い仕事してます。
(プロローグとなるシーンとかちょっとした不満もありますが)



今作は役者陣が全員オール完璧です。

パク家族5人の名演技は勿論の事

最初の方の正義感強い白人男性とか

鼻くそマン(勝手に命名)とか

弟ナミルの先輩とか

この家族以外本当に脇役なんだけどインパクトが強い

役のハマり具合が強いってのが正解なのかな

(じゃあ監督の配役チョイスのセンスになるのか)

とにかく良かった。

配役がどの人もずれてない作品は珍しい

こうゆう事もあってこの作品がビシッとなってるのは言うまでもないですかね。

そして
どうしても最後に言っときたいが

妹役のペ・ドゥナ

無茶苦茶かっこいいです

ペ・ドゥナ萌えです。

なんなんでしょあの人のあの感じ

今作では基本常にダサジャージなんだけど

なんかちょっとエロい。

狙いなのか劇中で着替えのシーンがちょこと映ってるんだけどさ

その着替えもなんかちょっとダサ目のインナーなんだけど

なんかちょっとエロい。

最後のアーチェリーシーンなんかもうたまらなく痺れます。

いやーあそこでのアーチェリー・・・監督は使いどころ完璧に分かってます!!!!
かっこいいんです。

あのアーチェリーの一連の流れ、撃つ前から打ち終わって振り返るところまで
本当に完璧にかっこいい!
待ってました!!!って奴です。
hanngan2.jpg





しかもこの人若いと思ったら俺の一個下なんだ。

そんなんも評価あがりますね。

ポンジュノ推しで作品観まくってたけど

次はペドゥナ関連漁ってみようかな

ソンガンホでも漁ってみたい

映画の面白い所はこーゆー所!

本当に良い映画でした!ありがとう


観るべし!!!!

拍手[3回]


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タイトル・第9地区


監督・ニール・ブロムガンプ

主演・ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ:シャールト・コプリー

観賞方法・レンタルブルーレイ


感想

低予算のフェイクドキュメンタリー風ストーリー作品ですが

映画の良いとされる要素がかなり詰まってます。

その為かサクサク進んで飽きのこない2時間弱でした。

楽しめました・・・が、ちょっと僕的にはもうちょいな印象でした。

おそらく前評判のせいかと思われるのですが

もっと、グッと来る感動なり衝撃なり深いダメージを期待していたのですが

そういう映画じゃない。

勝手に想像していた方向と違っていた為のもうちょいな感じ。

だから完全に受け入れ側の問題、僕の問題でイマイチ。

いやイマイチではない映画としてとても素晴らしい作品なのは間違いないです。

良かった所はいっぱいありました。

まずフェイクドキュメンタリー的な手法の映画でここまで楽しんで観れる作品はそうない。

先に書いたように色んな物が詰まってます。

愛情、友情、などのきれいな物

憎しみ、差別、凌辱表現などの汚いもの

そして人間の本質というものを割と簡素にそして嫌らしくない配分で描かれてます。

ここは僕的にはかなりの評価ポイントであります。

低予算作品で監督も無名でしかも主演のヴィガス役の人は監督の高校時代の友人って所だけでも

すげー事やりよるなーって思っちゃいますよね。

特に僕がいいなーと思ったところは人間の嫌らしい部分の描き方。

うわー、こんな裏切り方、騙し方するし、されるよな~って

実際にエイリアンが地球上にいたら人間はこんな事しかしないんだろうね。

もしかしたら実際はもっとひどいかもね。

レベルEとかでも研究のことしか頭にないしね。

悪い方向で気になったのは

主人公たちの心境の描き方に疑問を持ちました。

ヴィガスがとあるきっかけでエイリアンのクリストファージョンソンと出会い、とある目的の為

行動を共にし、ある物をエイリアンのクリストファージョンソンが見てしまうんですよ。

とってもおぞましく、エイリアンからしたらそれはとても許し難い事だとおもんですよ。

劇中でも確かにひどく落胆して行動がおかしくなっちゃったりするんだけど

割とあっさり我に戻り、その後そんなにその辺りについて考えてるような描写もなく

話が進んでっちゃってるし

ヴィガスが、そこで裏切る??って所でエイリアンのクリストファーを裏切るんだけど

わりとあっさり許すというか許されちゃってるんだよね。

クリストファーって子供の事を非常に大事にしてるじゃん。

そんならこの裏切りはまぁまぁの裏切りで大きな亀裂が入ると思うんだけど

って所かな?

あ、最大に良い所想い出した

この主人公のヴィガスってのは主人公らしくない正義感も使命感もなくただ自分の都合でしか
動いてなく、エイリアンのクリストファーのほうがよっぽど主役っぽいんだけどあくまで主役はヴィガス。

これって結構重要で大事な部分。もしエイリアンの主観を増やしエイリアン主役要素が高かったら
安っぽい仕上がりになっていたのでは?

だから主役をちゃんと人間にしたのも、主役のヴィガスがゲス野郎なのも

大正解。

発想として
エイリアンしか使えない武器ってのも良かった。

武器のかっこよさが男子にはたまらん!限定された条件の者しかつかえない

しかも超強いとありゃ男子は誰もが好きになるアイテムですね。

ヴィガスが初めて(自分の意思で)エイリアン用の武器を手にし暴れるシーンは

ドキドキしっぱなし。

イマイチと言いながら良い所かなりあるんだよな~

人によっては考えさせられたり

笑えたり

エイリアン萌えがあったりと

色んな方向からアプローチできる、させられる作品です。


観るべし!!!!!


拍手[3回]

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作品・殺人の追憶

監督  

ポン・ジュノ

出演

パク・トゥマン刑事役   ソン・ガンホ

ソ・テユン刑事役     キム・サンギョン


観賞方法
レンタルDVD


感想
昨年出た「母なる証明」が非常に衝撃的だったので

ポン・ジュノ監督の作品を片っ端から観てやろう!と思ったのです。

長編デビュー作「ほえる犬は噛まない」がレンタルで見当たらなかったので

2作目となる「殺人の追憶」を観賞。

実際に在った未解決殺人事件を題材としたフィクション。

未だ犯人はつかまってないらしくしかも韓国で上映されていた時はまだ時効にもなってなかった

という事実を踏まえながら観るとグッっと色んな所を引き締められます。

兎にも角にも主演のソン・ガンホ演じるパク刑事の存在感に圧倒されます。

幅が広い役者ってのはこーゆー人の事なんでしょうね。

パク刑事率いる田舎の傲慢で陳腐な捜査しかしてこなかったズッコケ二人組と

かたやソウルから来た知的で冷静なソ・テユン刑事
がそれぞれがそれぞれのやり方で事件の真相に迫っていく

かなりシリアスで重い描写で話が進んでいくんだけど

ズッコケ二人組だけはもうギャグとしかいいようのない捜査なんですよ

だから映画をずっとつらい感じで観なくて済むのでちょうどいいアクセントになってます

ま主役がアクセントでいいのかって疑問はありますがね。

しっかし20年前の韓国ってどうやらデモの抑制とかが超忙しくて

本来の刑事事件を軽く見ていたってのはなんとなく知ってるんだけどさ

本当にあんな捜査だったんだろうか疑問

あんなんだったのなら当時の韓国は冤罪めっちゃあったんだろうね。

映画だからかなり大げさに捜査の内容を描いていると思うんだけど

実際も近い事はあったんだろうと予想してます。


そんな2組がね
まったく正反対の捜査方針だったのに徐々に近づき

最終的には・・・・・。

犯人への、進展しない捜査へのイラつきが観ている僕にもわかるくらい
表現されていて感情移入できます。

とくに尾行中の居眠りシーンとかね。

あ、寝ないで寝ないで、寝たら多分こーなるよっ!あぁやっぱりっていう良い意味でのお約束は心地がいい

観てる側に、こうなるんじゃない?やっぱりそうなった~!って感情と

こうなるんじゃない?え、そうなるんだ!って驚きを

巧みに使い分けていてとてもリズムがいい作品です。

もっと観たかったと時間を感じさせない展開。


ちょっと疑問というかどうなん?って点は

被害者は強姦殺人されるんですが被害者描写がものすごくぼんやり

殺され方にある一定のルールがあるんですがなんか遠巻きに撮影していてあんまわかんなかったと思えば

ものすごく接写でまたこれもよくわかんない

不謹慎なのかもしれませんが被害者が死んでいるように見えないもしくは
マネキン的なものにしか見えなかったのはよくない。

観客側に「こりゃームゴい」と思わせないとなーなんて思いました。
時効になってない事件だから遺族感情を考慮してるかもしれませんが

あんま被害者に意識が行けないですね。

あと
パク刑事の直属の部下がとある喧嘩で足に釘がささってしまい大変な事になるんですが
あのシーンいる?いらないよね?その後一切出てこないし

あんな描かれ方したら最後に出てくるんじゃとか後半の良い所で・・・みたいに変に気になってしまいました。

もし暴力は回り回って自分に戻ってくるんだよ的メッセージだとしたら部下にじゃなく

パク刑事にじゃないかな?

まあそこはあんまり理解できませんでした。


ま、最後のラストシーンでの少女とのやりとりはナイス演出

少女・パク刑事共にグッジョブ!っす。

ちなみに小説版ではラストシーンからの続きがあるみたいですが

ちょっと調べたら、映画でそれ採用されなくてよかったと思いましたよ。

気になる方読んでみて。

気になる点もちょっとあったけどトータルで大満足

ポンジュノ作品今のところ外れなし

観るべし!!!!


拍手[3回]

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タイトル・(500)のサマー

監督
・マーク・ウェブ

キャスト

鑑賞方法
DVDレンタル鑑賞



感想

童貞力が高まる映画っすね、童貞のあの頃を想い出すよね、これ。
あ、童貞の人はきっと「え?皆もそうなんだー僕のこの何とも言えないモヤモヤは皆にもある感情なんだ」と
もしかしたら自分異常なんじゃないと思っていた自分が正常なんだ!と励ましてもくれる作品かもしれない。

主人公のトムが同じ会社の秘書として働くサマーとの500日を描いてるんですけど単に1日、2日と日数を重ねていくのではなく

300日目の2人を、100日目の2人をと時系列がエピソード毎にバラバラと展開。

一見分かりづらそうな展開なんだけど

見やすくしているのは監督の技量とトムの表情。

このトム演じるジョゼフさんがいい!
日本的に言う、いわゆる草食系

若いころの堤真一、いや小日向さん、いや堺雅人的な俳優といえばなんとなく想像つくかと思うんだけど

インテリだけどどこか抜けているって感じでこのトムとサマーの関係を演じるのに絶妙な味を出しています。


トムがサマーと出逢った事によって振り回される話

いや勝手に振りまわってると言った方が正確だ。

多分この作品は男性と女性では180度意見が変わるのではないでしょうか?

特にヒロイン役であるズーイー・デシャネル演じるサマーへの好感度の差については

男性からしたら、なんだよこのビッチ!さんざんもて遊びやがってふざけんなよ!しかも最後そんな事言うなよ
そんな事すんなよ!ばかやろーーーーー!的な印象でしょうが

女性からしたら、え?何が悪いの?最初から私の要望は伝えてあるし、そっちが勝手に色んな想像して
ウジウジして、自分の思い通りにならないからって怒らないでよって感じなんじゃないでしょうか

どっちの言い分も分かるような気がしますが僕は男性なんで

はっきり言いますが

サマーはビッチです。

現実にこういう女いますし、思い返してみたら絶対一度は学校で合コンで仕事場でどこかしらで皆こーゆー
女性を体感しているはずです。

このリアルにいそうな感を表現できているだけでもう我々男性の敗北は決定的でサマーのトリコなんですよ。

うわー、そこでそれやる?そんなんされたら、言われたらたまらんわーってのを

良い意味でも悪い意味でもエロい意味でもかましてきます。

一番このビッチをうまく表現できている、やられたなーって所はね

ラストのトムとサマーの思い出の場所でのやり取り。

サマーはとあるトムからしたらとんでもない事をやっちゃってんだけど
そんな事をしておきながら抜けぬけとトムの前に顔を出すんだよ、
しかもね
「あっやっぱりいた」みたいなちょっと可愛い感じで「テヘッ」みたいな感じなんだよね。

んでまたサマーからしたらただの報告みたいな下手したら雑談しに来ただけな感じでトムからしたらものすごく残酷な事をわざわざ言いに来るわけよ

それ言いに来なくても良くない?

劇中どっちかっていったらトムは鈍感な感じなんだけど

この500日でものすごく嫉妬や色んな心の葛藤で成長してるんだよね。
だからちょっと色んな事が分かりかけて来ていて

確かにトムはものすごく幼稚で童貞じゃなかったのかもしれないけどものすごい童貞感を
醸し出していたんだけどさ

そんなトムがやっと独り立ちできるのか、って所でその足を鎌でなぎ払うサマー

うーーーーん勝てません。

疲れます。


ラストのベタベタなオチでのトムのしたり顔は嫌いじゃないです。

きっと
トムに共感しサマーのトリコになるでしょう。


序盤にこれは
ラブストーリーではないと謳ってますが

確かに!

甘ったるいすぐセックスするラブストーリーは苦手な人にも
おすすめしたい作品

観るべし!


拍手[2回]

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