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映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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最近時間なくて
ブログを書く時間がないっす。
映画は見てるんですけどね~

「紀子の食卓」「自殺サークル」「ゼアウィルビーブラッド」「俺たちに明日はないッス」「川の底からこんにちは」「黄色い涙」「インシテミル」「トニー滝谷」「息もできない」

が書けてない。まだなんかあったような・・・・

近々書きます!

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★がおすすめ度(五つ星)
基本的に緩い採点です。
3つ星からは人に薦めたい面白かった作品です!

★★★★★「何があっても観るべし!家宝級」
★★★★☆「絶対観るべし!いや~観て良かった素晴らしい」
★★★☆☆「観るべし!面白い作品!」
★★☆☆☆「なんかひっかかる所あれば観るべし!」
★☆☆☆☆「金と時間に余裕あれば観るべし!」
あ行

「愛のむきだし」★★★★☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/7/

「イヴの時間劇場版」★★★★☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/27/


「エクステ」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/12/

「俺たちに明日はないッス」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/23/
か行

「GANTZ」★★☆☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/9/

「KICK ASS」★★★★☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/5/

「グエムル 漢江の怪物」★★★★☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/4/
「暗いところで待ち合わせ」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/18/

「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」★☆☆☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/25/

(500)日のサマー★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/1/

さ行

「殺人の追憶」★★★★☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/2/
「さんかく」★★★★☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/8/

「シングルマン」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/29/



「ソラニン」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/14/
「ゾンビランド」★★★★☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/13/

た行

「第9地区」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/3/
「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」★★☆☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/26/




「東京島」★☆☆☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/11/
DOCUMENTARY of AKB48to be continued
「10年後少女たちは今の自分に何を思うのだろう」★★★★☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/10/
「トニー滝谷」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/22/
な行

「ナイト&デイ」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/21/




は行

「HAZARD(ハザード)」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/16/
パラノーマルアクティビティ第2章TOKYO NIGHT★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/24/


「復讐者に憐みを」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/6/

「蛇にピアス」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/15/

「ぼくのエリ 200歳の少女」★★☆☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/17/
ま行

「まだ天国は遠い」★★★☆☆
http://cinema.or-hell.com/Entry/28/




や行



ら行





わ行

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作品名 暗いところで待ち合わせ

監督 天願 大介

原作 乙一

出演
本間ミチル 田中麗奈

大石アキヒロ チェン・ボーリン

二葉カズエ 宮地真緒

三島ハルミ 井川遥

松永トシオ 佐藤浩市


鑑賞方法 DVDレンタル

[煉瓦評]

良かった!良かったんだけど!劇中ずっと気になる点が!

まず最初にこれは乙一原作のドラマです。
乙一テイストたっぷりの作品、乙一好きな人や苦手じゃない人には
かなりおススメできます。

あらすじ的には
交通事故で目が見えなくなったミチルの一人暮らしの家に
殺人事件の容疑者と思われる青年大石が忍び込み
盲目のミチルと大石の奇妙な共同生活がはじまる。

って事です。


盲目な人を演じる田中麗奈が素晴らしかった。
メイク的な部分もあるんでしょうが
ただ目が見えないって演技じゃなく表情や顔の筋肉の使い方など
本当に盲目の人に感じれてしまいます。

演技でいったら
ハルミ役の井川遥、彼女に脱帽です。
もうね!あのホームに飛び上がるシーンの怖さ
駆け抜ける鬼気迫る感じ
あの数秒間、僕はゾクゾクっとしましたよ。

演技や役のハマリっぷりは佐藤浩市のくそっぷりもいいし宮地真緒の感じも、あの役としての最適な振る舞いだったし、概ね良かったです。

ただ大石アキヒロ役のチェン・ボーリンさんだけけっこう気になった。
まず原作には確かない設定、中国人と日本人のハーフ。
これ別にいいんだけど、別にハーフにしなくてよくない?
というか中国の俳優をキャスティングしなくてもよかったのでは

何故かと言うと、日本語の発音が厳しいのと
どうしてもボビー・オロゴンの喋り方に似ていて気になってしまう所。

彼自体、台詞が多い役ではないんですが(一応主演ですが)
それでも気になるなぁ、


まぁ彼の事は置いといて

素晴らしいな~って思う所はいくつもあって

まず窓なんだけど
なんで女の子一人暮らしなのにどの窓も
がっつり丸見えで薄いカーテンだし
玄関なんかもいくら古い家だとしても
ガラス面多すぎじゃね?って思ってたんだけど

あれは僕が思うにね
まず光が彼女には必要だからじゃないかな?
目の見えない彼女が昼夜を区別する為にってのと

彼女の心理についての描写なんじゃないかな?
具体的に書くと今から観る人に変な先入観与えちゃうと思うんで
書かないけど
窓や玄関のドアの感じと主人公の関係性について
注目して観ていただきたいです。

他にも
人と人との関係性の描き方が巧いな~って思ったね。
希薄でなあなあで言葉だけで
特に大石の職場での感じとかね。

薄っぺらいのね。

その分

目が見えないミチルと幼馴染のカズエの関係性をより人間味あふれる
感じにしている
所詮健康な体に健全な心なんて宿らないんだよ。

不況といえども、金銭面も健康面も基本何不自由ない今の多くの日本人より障害はあれども、いや障害があろうとなかろうと関係ないか。

勝手な仮説だけど
大石の会社を現実的な
ミチルの生活に関わる人たちを非現実的な
部分として描いてる気がするんだよね。

現実的だけど大石の会社の人達はどこかビクビクしていて猜疑心の塊みたいで生きていて狭っくるしい感じがします。

ミチルの生活に関わる人たちはなんか非現実的で現代を生きていない
感じがするが本当の意味で生きているように見えました。

井川遥演じるハルミもね

あの事を起こしたから
大石の会社という現実的なところから
ミチルのいる非現実的なところに
いけたんじゃないかとね。


んで基本的には好きなタイプの作品でしたが
どうしても気になっちゃうのは

やはり大石の侵入から侵入中です。

いやいくら盲目だからって人の気配には気づくでしょ?
なんか逆に盲目だからこそ、その辺は敏感なんじゃないかとも
思ってしまいます。

もしかしたらとんでもない鈍感女かもしれないし
いいかと思ってたら
一応途中で気づくんだけど、まず途中できづくんなら
最初から気づくんじゃないかな?

しかもなんかもしかしてお父さんの亡霊?みたいな描かれ方で
最初はいいんだけどいつのまにか、亡霊ではない侵入者って気づいてるんだよ、ならばそこの切り替えの描写欲しかったなー。

一応原作にはね、誰かいると思うけど襲われたら舌を噛み切ってしねばいいや、っていう独特の悲観的楽観思想があるのよ。

そのあたりの描写もなく残念。

いくら目が見えないから、得体の知れない誰かに食事を作ったりする?
するにしても理由や心理描写をもっとわかりやすくして欲しかった。

これがどうしても気になった。

さて

この作品に関してはもしかしたらかなり僕の主観的な部分が多く
的外れな批評をしてるかもしれませんが

それを確かめるべく
観るべし!観るべしです!部屋を暗くしてみよう!





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作品名 ぼくのエリ 200歳の少女

監督 トーマス・アルフレッドソン

出演
エリ     リーナ・レアンデション

オスカー  コーレ・ヘーデブラント


鑑賞方法 レンタルDVD


[煉瓦君批評]

肌に合わないが・・・・・・でも

個人的な意見なんですけど北欧物の映画はあの透き通った空気感が
僕の中で不穏な空気にイコールしてしまうんで

楽しい作品でもなんか暗い気持ちになっちゃうんで肌に合わないんだけど。

まぁ今回は暗い作品なので

全体に漂う不穏感はハマってました。

序盤の音楽も壮大かつどよ~~んとした選曲でこれから巻き起こる悲劇的な事を
予測させてくれます。

物語は
いじめられっ子のオスカーの家の隣に越してきた
父と娘らしき家族。
一人いじめられっ子への復讐の妄想しているオスカーに話しかけるエリ。
エリのなんとも言えない不思議な魅力に惹かれていくオスカー

心の距離を近付かないようにしつつも徐々にオスカーの心に触れて行くエリ

そんな幼いラブストーリーと同時進行に起こって行く
連続猟奇殺人事件。

犯人はエリ

そしてエリは吸血鬼

加減が無くなっていくイジメ

2人の行きつく先は?

って感じです。


これね、観終わってあれ?なんか違和感があんな~って思ったんでちょいと
色々調べたら

邦題に大きな問題があり

オリジナルの作品の大事な箇所を修正してるんだよ。

わぁ~お
そりゃ違和感生まれますね。

まぁその辺りはググればいくらでも出てくるんで

作品観た後にでも答え合わせのように調べるのがいいと思います。

それにしても日本て余計な事、無粋な事するの好きだね~おもんない。


作品自体は丁寧に作られているなーって感想。
あ、でもこれ一応低予算ムービーらしい。低予算ってのはいくらまでなんだろうね?

エリが血を見て興奮し獣のようになるんだけど(雰囲気がね)
その興奮っぷりが良かったね。
オスカーちゃんがアホっぷり全開で血の結託?結束だみたな事言って
自分の掌をナイフで切って滴り落ちた血をエリががっつくんだけど
そこのハイエナ感が最高に鳥肌でした。

実際にこれ目の前で行われたらどう思うんだろう?ってのを考えちゃったわ。

とにかくエリの冷から熱の切り替わりの描写が好きでした。


んでオスカーはん、オスカーはんはね。

ある種、時計仕掛けのオレンジのアレックスになっちゃうんじゃい?ってくらいの
異常馬サラブレッド品質

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この感じとかね。


とはいえ普段は非常に気弱で優しくて無邪気で
本当に良い子なんだなって感じです。


でも時折みせる表情が↑あんなんなんです。
だから逆に怖いわ。

オスカーの今から苛められるのに気付かず無邪気な顔とか
ドSの人にはたまらんのだろうな

特にラストイジメのプールでの最初らへんの顔とか

何嬉しそうにしてんのって感じです。



お互い2人で会ってるときの顔とそれ以外の時の顔が違うわけです。
そしてお互い程度は違えど
お互に依存していくんです。

そのあたり切ないっすね~


この作品を見るうえで重要なポイントは

エリの書いた手紙

エリと一緒に引っ越してきた父親らしき人物の存在
(父親ではないし、関係性は一切描かれてない)


僕はこの2つを意識し考えた方がいいと思います。

これはもしかした
繰り返しの話なのかもしれませんね。

一生続く、エリは同じような事をずっと繰り返してきたのかもしれませんね。

個人的には中盤の猫がマダムに襲いかかるシーンが大好きです。

おもわず爆笑!(そんなシーンでもないんだけどさ)


賛否別れる作品かもしれませんが
確かめる為に

見るべし!観るべし!

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作品名 HAZARD(ハザード)

監督 園子温

出演
シン  オダギリジョー

リー  ジェイ・ウェスト

タケダ  深水元基



鑑賞方法 DVDレンタル


[煉瓦批評]
リー役のジェイ・ウェストがいちいちかっこいい。
すべてをぶっ飛ばすほどの破壊力!

まず、万人にお勧め出来る作品ではないです。
内容が内容だし、演出で映像粗く撮ってるしね。

でもたまんない人にはたまらんのだろうな~ってのも
同時に感じた作品。


オダギリ演じるシンが退屈な日本いや

彼曰く眠くなるけど寝れない日本を抜け出しNYへ

行きそこで出会ったギャング等と行動を共にしていくって話。

まず、日本でのシーンなんだけど
シンがいかに日本を嫌っているかわかります。

あれ実際にシンの大学生活で起こっている日常でなく
シンの目に映る日常をイメージ化したものなんじゃないかな?
と勝手に予測。

シンは生きてないんだよね、死んでないだけ。
体は生きていても心は死んでいる。

なんでそこまでいっちゃったのか気になる所ではあるが
とりあえず日本から、いやこの現状から抜け出したくて
たまらないのは良く分りました。

女もウゼーしね。

仲良し子良しで原っぱで円になってみんなで歌う。
死んだようなシンの耳に聴こえるのは
「僕らはみんな生きている~♪」
おもろいっすね~この演出。

監督の意地の悪さが良く感じ取れます(いい意味です)

よくある「自分探し」的な一人旅とはなんか違う
どちらかというと「自分壊し」の旅


そして、確固たる目的もないまま渡米

言葉の壁にぶつかりながらも
自分の壁をぶち壊して進んでいくがまったくうまくいかない

このあたりの演出で
外人との会話をほとんど字幕にしてくんないんだよ
だから英語わかんない僕としてはまったく良く分かんなく

ただ不穏な空気と強まる不安感とイライラだけで
話が進んでいきます。

あ、これは主人公のシンも同じだ!
なるほどシンの体験を観てる側に疑似体験させているんだ!

これは驚いた、観ている側のストレスと主人公のストレスを
レベルは違えど同じ波長にしているんだ。

やっぱりこの監督の手腕すばらしいっす。

そして、とある事がきっかけで
地元のギャング2人組
日本人と中国人?とのハーフのリーと
日本人のタケダに出会う。

ここで拍子ぬけたのがギャングっていってもアジアンなんだって事

なんとなくギャングの世界に足を入れて行くみたいなのは予備知識として
持っていたんですが

まさか亜細亜とは。

なんとなくのスケールダウンにしょんぼりしましたが

そんなのはすぐに吹っ飛びました。

この2人の無茶苦茶さと言ったらありませんよ!

バナナ食べたいからとかでお店で銃ぶっぱなしてバナナ盗んだり

ドライブ行きたいからカップルに銃つきつけて車盗んだり

アイスクリーム屋を経営してるんだけど従業員笑いながら
ブン殴ったりそのアイスがドラッグ入りだったり

本当にやってる事最低なんだけど


捉えようによっては最高の2人なんですよ。

なんのフォローにもなってないけど劇中この2人誰も
殺してないし、撃ってはいるけど当ててないんだよね。

ここ気にしといた方がいいかも。

まぁ、ここまで最低な2人なんだけど
そこまで最低に見えないのがこの2人のキャラクターによるのが
デカイと思います!

リーは本当にファンキーという言葉が似合いますし
この男の為に生れた言葉といっても過言じゃないくらい
ファンキー

そしてセクシーでダンディー。

リーから発せられる言葉には魂がこもっていて
人に勇気を与え、奮い立たせる。

普段あんだけふざけていてもシンに真面目に英語を教え

その教え方も粋。で詩人。

劇中ちょいちょい出るだけですが、あんな教えられ方だったら
英語習ってみたい。

シンを悪事の方向に向かわせるが良い方向にも向かわせる。

中盤での仲間の儀式的ドッキリなんかモロそれ

リーでなくリーの仲間のチャイニーズマフィアの言葉ですが
「作るのは敵じゃなくて仲間」←(こんなような事)
今まで敵としてしか人間を観ていなかったシンに
重くのしかかると同時に目から鱗な言葉だったんじゃないでしょうか。
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ちょっとリーの時とは違うけどこの人です。
良い役者!2011年現在あまり出てないみたいだけど
もっとみたいですね。


一方、リーの相方のタケダはというと

リーと同じくぶっ飛んでます。

黒人同士の揉め事で誰よりもでかい声であおったり銃で事を大きくしたり

リー以上に大胆な所もあるかと思えば

一目ぼれした相手をずっと想っていて声もかけれない

そんな純な所もあります。

ま基本彼の部分だけコメディタッチだけどね。

そんな2人はシンと出会う前に
幾つもの修羅場を乗り越え友情を確かめ合ってきた事だけは
容易に想像できます。

こーゆーのってよく映画で主人公とリー的な存在の奴が
必要以上に仲良くなって元々の相棒がないがしろにされたりするんだよ。

けっこう多くの映画やドラマや漫画で見られます。

そーゆーのに限ってテーマが友情だったりする
お寒い感じなんですが

この作品は、友情をきちんと守ってる
最後の事件が起きるまで彼らとシンの間では
絆では結ばれているが薄いうすーい壁とも言い切れないような
薄いなにかが間にあったのです。

その最後の事件きっかけで本当に壁がなくなり
3人は本当の固い絆で結ばれたんです。

同時に色んな大事な物を無くすんですがね。

そんな感じで彼ら三人の奇妙なバランス

同じ3人のバランスがポイントの映画

「蛇とピアス」が離れたくても離れられないけど
ものすごく薄い関係での絆で離れたらもう戻らないと思うし
離れたら、戻りたいとも戻ろうとも思わないバランス

一方
この3人のバランスは
誰も離れようなんて考えない、離れたとしてもがっちり絆でつながっている。

どっちがいいとは言いません。

恋愛と友情の差ですけどね。

とにかく両方観るのがいいと思います。

ラストのシンが日本に戻ってすぐの渋谷でのシーンは
たまりませんなぁ~

この監督は日本の恥ずかしい所を描くのも巧い!

園監督の手腕と3人のバランスを観るべし!

観るべし!



拍手[4回]




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作品名 蛇にピアス

監督  蜷川 幸雄

原作  金原ひとみ

出演
ルイ  吉高由里子

アマ  高良健吾

シバ  ARATA

他ソニン、小栗旬、藤原竜也、井手らっきょ、唐沢寿明など

鑑賞方法  DVDレンタル

[煉瓦の批評]

あそこまでイッってる人達の心の中など
理解できるはずもないのさっ!

観ました、蛇にピアス。観よう観よう思ってたんですが
中々手を出せずにいたんですが遂に鑑賞。
観終わって、うーーーんと深く悩みました。
話として良いとか悪いとかじゃないな~って感じです。

吉高ちゃん演じるルイがクラブで出会った?スプリットタン(ベロが蛇みたいに割れている)なパンク男アマと出会い、
刺青、スプリットタンに興味を持ち
アマの知り合いの彫師シバによってのめり込んでいくんですが

まず最初のルイとアマの出会いが良く分かんない、なんか怪しげな黒人キャッチみたいのに付いていって
クラブで踊ってるアマと目が合ってチョット喋って気づいたらセッ○ス生○出し。

え~いくら破滅の道へとドンドン進んでいく事になるといっても
物語冒頭はそこらにいる渋谷ギャルみたいな感じでしょ?度胸ありすぎるっしょ。

というかそんなアホ女にも見えないんだけど、中盤までの彼女の行動など観る限りでは。

そのアマとの運命的??な出会いの部分が気になりました。

が物語進んでいくと

そんな事気にしなくて良かったのかな~って気分になります。

もう全て思想がおかしい人達だから

劇中ではドラッグ描写はなかったと思うんだけど(あったけ?)

あの3人ドラッグやってなきゃもう説明つかんよ。

あの3人をしたり顔で「はいはい分かる~」ってなってる人

どんな人生お送ってきたんだと疑問になります。

それくらいぶっ飛んでる3人。

そのぶっ飛び方がね

あ~これ完全に超フィクションだわ~、手からかめはめ波でてるし~
みたいなぶっ飛び方じゃなく

あってもおかしくはない、けど目の当たりにするような事は稀有!くらいの
ぶっ飛び方なんですよ。

特に、混雑した居酒屋でルイとシバとアマが3人で飲んでるシーンなんかね。

まさにこの映画の世界を象徴するシーンです。
ありそでなさそで・・・えっ?あるの?って感じを非常によく表現されてると思います。

僕もあのシーンは思わず
「いやいやいやいやいや、ないでしょ、いやでも、ない事もないよな」
ってツッコミいれましたし。

兎に角あの居酒屋シーンは好きな場面ですし
これから起きる悲惨な現実への前フリとしても良い感じに効いています。



んで、その3人の奇妙な人間関係がね、
これも実際こんな3人の関係ってあるんだろ~な~って
、いやでもないか、いやあるかっていうね。



全てが、でもあそこまでイッちゃてるから仕方なのかな?
それが刺激で気持ちいいのかな?って感想。


ラストの方のルイの心境とか考察とか
もう行きつく所まで行っちゃったのかな

気付いたらこんな所にいるんだけど、なんでこんな風になっちゃったんだろう

もう自分では分かんない

どうしよう。

っていう心理描写がガガガッと畳みかけるように

観てる側に入ってきて

こっちも、うーこれは詰まれてますよ投了しますか?って言うしかない状況。

本当になんとも言えない映画

良いとか悪いとか面白いとか面白くないとかじゃなく
うーーーーーんと頭を悩ます映画です。



最後に
吉高ちゃんの濡れ場、無駄に多い気がします!
途中までは結構話的に意味があると思ったのですが
最後の濡れ場はサービスなんか?と思うくらいでした。

いや嬉しいけど。


兎に角これは
観るべしだなもし。



拍手[2回]





作品名 ソラニン

監督 三木 考浩

原作 浅野いにお

出演
芽衣子 宮崎あおい

種田  高良健吾

ビリー 桐谷健太

加藤  近藤洋一(サンボマスター)

アイ  伊藤歩

鮎川  岩田さゆり


鑑賞方法 DVDレンタル


[煉瓦批評]

あれ?こんなに種田にイライラしたっけ?そうか宮崎あおいちゃんのせいか!

浅野いにお漫画はソラニンで気になってプンプンで嫌いになるといった感じの人も多いんじゃないでしょうか?

僕はそんな感じの人。

さてガンツ、BECKのせいで原作好きだけど映画みてがっかりは,
もうしたくないとの思いもアリ、でもどうせイマイチなんだろうなって感じで鑑賞しました。

結果

うん、良かったです。傑作とまでは行きませんが

なんか邦画の青春映画いいのない?って聞かれたら
お勧めしたい作品です。


宮崎あおいで音楽を題材とした作品といえば「少年メリケンサック」を思い浮かべる人も
多いでしょうが、あれは僕的には全然受け付けなかったんで
「宮崎あおい×音楽=イマイチ」になってたんですが

今回の「ソラニン」でその計算式は崩れました。よかったよかった!

ストーリーは
大学の軽音部で楽しく馬鹿やってた奴らが
卒業なり留年しそれぞれの道を牛歩(敢えての表現)しながらも
主人公種田率いるバンドと種田の彼女芽衣子を中心に悩み苦しんでいく青春ドラマ


ってとこでしょうか。

「青春のあるある」を全て放り込んでます。

俺自身さ、たいした青春送ってないけど

主人公らと同じ年くらいの頃はこんな事やったな~
周りでこんな事やってる奴いたなぁ~って
ノスタルジックな気分に浸れます。

ある種の羨ましさ覚えたりしていいなぁ~って涎も出ます。
言いすぎましたが。。。。

青春のあるあるを全て放りこんだって書きましたが
一見うわ、ゲップ出そうって思うし、実際観てる時もゲップしそうになりましたが

最後まで観るとゲップはしませんでした。

狙いかどうかは分かんないけど、ギリ許容範囲でしたね。
人によってはゲロゲロなんかもね。

ま、大学時代の無限に続くんじゃねーか?って楽しさと
卒業後の退屈な現実の落差ってのを非常に巧く表現できていると思いました。

その部分だけでも僕的には評価が出来る作品。

それにつけても宮崎あおいの可愛さってのは凄いね。
種田といちゃいちゃする所がちょいちょいあるんだけど
スッゲーリアル。あんな感じなんだろうと想像しちゃう
いちゃいちゃ感です。うらやましい・・・取り乱したわっ!

宮崎あおいが演じる芽衣子ってのは

行動力はあるけど、自分にはなんにもなくて自信もない
その分、自分の彼氏の種田には何かを持っていて欲しい、なにかを持っているんじゃないかと
思う気持ちが強い

種田は芽衣子の言葉にプレッシャーを感じ思考能力がパンクするほどまで追いつめられる。

すげ~重くうっとーしい女に見えるが
なんか宮崎あおいちゃんの可愛さで、そんなにうっと~しくないんです。
きっと種田は芽衣子のかわいさに現実から逃げてたんだよね。
いや、まぁ芽衣子というか「楽しい今」からだけどね。

これ、現実でもさ自分の恋人がかわいくて言ってる事の本質とか見抜けないとかあるよね多分。

ちょっと話がごちゃごちゃしちゃいましたが
宮崎あおいはかわいいで結論づけます。
あーなんでそんなに早く結婚しちゃうかね。

満島ひかりもそうだけどさ

今の日本の映画界に必要な若い女優なんだよ。
なんでちょっとヒモっぽい結婚(失礼)しちゃうんだろうね。

結婚しても女優は出来るでしょうが、才能ある人の作品はハイペースで見たいのは
正直な意見で、結婚する前と後では若干役柄も変わるでしょうし。

あぁ話がごちゃごちゃしてきた。

可愛い可愛いばっか言ってるとアホみたいなので話題変えますが

芽衣子が精神的に落ちて行く所の演技が彼女の真骨頂です。

明るい感じの役者が落ちてる演技すると、ギャップで良く見えるっていう
名付けて「中居君理論」の継承者になれるでしょう。

※中居君理論・・・ TVではしゃいでる中居君も演技だと渋目、暗めの役所が多く、評価されいている事から
明るい感じの役者が精神的に落ちる演技をする事を「中居君理論」と勝手に名付けました。

でねこれ誰がやっても良く見えるとは思わなくって、やっぱどっか心に闇の部分がないともしくは闇の部分を匂わせないと観ていても無理があるんですが

宮崎あおい、闇すこし出てきてますね。
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さて宮崎あおいはこの辺にしといて

どの作品の演技も高評価の桐谷健太さん

この人ホント不祥事とか起こしていなくなんないでほしい(なんかしそうだから)

桐谷健太さんと宮崎あおいのチャリンコ2ケツのシーンはうるるってきちゃいました。

男泣きが今一番似合う俳優、桐谷健太!

素晴らしいです。


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あと、サンボマスターの人が普通に準主役くらいの立ち位置で出ていたので
びっくりしました。
バンドシーンの為にちゃんとした人を選ぶってのは偉いですね。

演技もけっこう良かったですし
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あと僕が注目したのは
サバ川こと鮎川

いいね、嘘くさくないリアル、音楽好きバンドやってます後輩を見事に
表してます。
まぁライブハウスでのあの表情はいかがなものかと思いましたが。
知らなかったんですがミュージシャンなんですね。
あぁGIZAか、てゆうかそれも意外。

soraninn2.jpg








「岩田さゆり」ね、覚えとこう!


役者陣は結構皆好きでした。



うーーーんって思った所はね

台詞の言い回しがもうちょっとかな、妙に漫画的表現で映画に合わせた台詞にした方が良い気がします。


あと序盤の会社でのセクハラ、パワハラシーン。ここ全体的におかしい。
あんな会社存続してるがおかしいわ。
いや実際にあるのかもしれんけどさ、宮崎あおいがいたらさ、パワハラからのセクハラとかしないでしょ。
最初っからチヤホヤするでしょ。

これは原作でも思ったけど、「死」の部分の雑さ
書くと長くなるから書かないけど、死に方とか色々雑

良い感じの演出なのに、ちょいちょい入る漫画手法、急に冷めますよ。


そーゆー所かな

あ、あと2時間以上ってのは長いっす、

おおざっぱにすると種田がいる時と種田がいなくなった後の2部構成なんだけど
どっちか短縮してもいいと思いますね。


僕は最初をけっこう削って後半を伸ばした方が良かった気もします。


うん、でも極端にダレてる所もなかったし

作品の伝えたい事も伝わってると思うし

甘酸っぱい気持ちも、人生への不満、不安も

友情も、愛情も、けっこう見どころありました!


観るべしです!

観るべし!












拍手[3回]

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作品名  ゾンビランド

監督 ルーベン・フライシャー

出演
コロンバス役 ジェシー・アイゼンバーグ

タラハシー役 ウディ・ハレルソン

ウィチタ役 エマ・ストーン

リトル・ロック役 アビゲイル・ブレスリン



観賞方法 レンタルDVD


[煉瓦ちゃん批評]

やっぱ映画ってこうでなくっちゃ!映画楽しぃ~~って思える作品

本当に単純に面白かったです。
僕的に映画の良しとされる所がいっぱい詰まってます。

ストーリーは本当によくあるゾンビ物

よくあるゾンビの設定、噛まれたらウィルスによって感染し
その人もゾンビになりどんどん感染していくっていう

本当にどこにでも転がってる感じなんですが

随所に散りばめられたネタ的要素、ユーモア感あふれる演出
セリフなど、他にも登場人物への感情移入せざる得ない巧さ
など、その辺には転がってないものです。


まず冒頭のナレーションバックの状況説明が非常に簡潔で
要点がしっかりまとまっていて、いきなり物語に入り込めます。
状況説明の中で襲われる人々の描写がスローモーションで
まるでちょっとお洒落なCMのような撮り方でGOOD!です。
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主人公は冴えないネットゲームばっかやってる童貞
現代っ子中の現代っ子

この冴えない主人公が自分で作った32のルールに基づき
ゾンビばっかいる世の中で生き抜き、安息の地を探す
ロードムービー

んで、途中で出会っていく屈強なテキサス野郎タラハシー

男を手玉に取る女狐姉妹と共に物語を進めていく。

基本的には人間はこの4人しか出てきません。

30代以上の人にはサプライズ的にあの人が出てきますが

基本この4人です。

この4人の人物が非常に魅力的です。
最初は4人共どっちかっていったら「なんだこいつ」って
思ってしまうんですが

段々観てるうちに、なるほどやっぱ人には触れてみないと
その人の事なんて分かんないんだな~って
どんどん好印象になっていけます。

特にタラハシーは本当にいい!
とある理由でゾンビへの恨みは他の3人とは比べ物にならない
だけど

彼の見た目とは違いゾンビの退治の仕方は華麗でスマート

劇中でも「自分の特技がまさかゾンビ退治とは・・」みたいな事を
言ってるくらいお見事

遊園地の売店でのタラハシーVSゾンビの集団は映画史に残る
かっこよさと言ってもいいんじゃないんでしょうか

僕は映画的にはあそこで絶対死ぬと思っていました、が、そうはなりませんでしたよ。

これは本当にうれしい裏切りでした!

とにかくタラハシーに感情移入する人は多いはずだし
本当に子供なんだよね、やってる事が、でも4人の中では
お父さん的な役割をしっかり果たしているし情にも厚い
でもサイコな部分もある。
人に対しては「熱」をもっていてゾンビに対しては、これ以上ない「冷」
愛される馬鹿親父です。

この偏屈で、ある種キチ●イじみたおっさんを愛してほしいです。

そしてあのお菓子を食べましょう。

あのお菓子は日本では販売してないってさ・・・・残念

そして、あの姉妹。

もうあの姉妹でいいでしょう。女狐めっ!

僕の良い映画の条件として、ヒロインが魅力的ってのもデカイです。

この姉狐ウィチタはかなり魅力的です。

目でキュートさを小悪魔エロを演じれる女優はいいですね。

そして露出がないってのもいいです!

あくまでゾンビの世界にいる戦う女の姿勢を崩さない

ほいほい脱いで運命だ!なんていってズッコンバッコンやっちゃう
一見お嬢様風のヒロインなんかよりよっぽど

刺激されるぜ!

ま、この人の代表作が「なんとか童貞ウォーズ」ってくらいだから
主役のコロンバス君なんか手玉に取るの簡単だろうな。

で一見しっかりしてる姉を本当に支えているのは
12歳の妹リトルロック

これが生意気な妹にぴったりなんだよね。
姉が目で強さ、かわいさ、エロさを表現できているとしたら

妹は目で生意気さ、無邪気さ、寂しさを表現できています!

すばらしい目力姉妹!

この妹とタラハシーの疑似親子体験的な所がものすごく好きです。
まぁ本物のライフルの使い方指導の場面なんですけどね。


さて主人公のコロンバス君はね
そんなに主役っぽくもないんですよ

それもそのはず彼は気も強くなく、体も恵まれてるわけでもなく、
好戦的でもない、そんな彼がなぜほぼ絶滅しかけてるこの世界で
生き残ってこれたのかというと

自分の作った32のルールを守って生きているからです。
多分劇中に32のルール全ては出てきてないと思うんだけど
続編の可能性があるみたいだからかな?

そのルールの中で彼が一番大事だと言っている
「ヒーローにならない事」
を忠実に守っているからです。

軍人や屈強な男達がゾンビに喰い殺されてるのに
彼が生き延びているのはこの部分がでかいのでしょう。

そしてこの彼が作ったルール本当に的を射ていて

既存のゾンビ映画では、そーゆーので死んじゃうんだよ!って所で
死なないように出来ています。

劇中何度も出てくる「2度~~」とかね。

ゾンビ映画研究してますね~


さてさて、色々書いちゃいましたがそんなネタバレはしてないはず

とにかく
本当にこの映画はおススメです!
時間も長くなくだれることなく観れて
スカッとさわやか良い気分で観終わるでしょう!

レンタルでは新作の内に観ましょう。

良い映画は新作でみましょう!もっというと劇場で観ましょう!


とにかく観るべし!!!!!

拍手[1回]

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作品名  エクステ

監督 園子温

出演 
栗山千明 
大杉漣
つぐみ
佐藤未来
佐藤めぐみ


[煉瓦批評]

園監督最新作「冷たい熱帯魚」は名古屋では3月19日~ということで少し時間があるため
それまでは過去作で楽しもうってことで

実は一番とっつきにくそうで一番ピンときたホラー作品「エクステ」に手を伸ばしてみた。


なんとなく一時期ブームとなったJホラーと呼ばれる「リング」「らせん」~「富江」といった
ものを想像していたのですが、違ってました。

ホラーとしてはどちらかと言えば日本のなんか不気味、不穏な感じ、精神的に怖いっていうのじゃなく
痛い怖いの方でアメリカ寄りのホラーに近い感じ。

ジャンル、ジャケ写など完全にホラー作品なのに
撮り方が青春風だったり、フェイクドキュメンタリー風にも見えたり

作品としての工夫が随所に見られます。
監督の手腕でしょうね。

だからその分ちゃんとしたホラーを観たかった、怖がらせて欲しい人には
オススメできません。

ホラーというより荒唐無稽すぎる青春ブラックコメディドラマとして観ましょう。

ホラー部分としては本当に目を背けたくなる「痛み」

この「痛み」の描かれ方が非常にリアルで本当に痛いんです!

ア~イタタタタ~~~~って何度もなります。
やめて、やめてそれ絶対痛いからさ~~~~~~って実際何度も薄目で見ましたよ。

ekusute.jpg




 



このシーンもね、何回も切りそうで切らなくてってのを繰り返すのよ。

あ~痛そう。


ストーリーとしてはシンプルで物足りない部分も若干ありますが

主人公の栗山千明が今何をしていて、どんな人間関係で、何を悩み生きているのかって所は
すごくはっきりしていて感情移入もしやすい。

特に前回「東京島」を観ているからなのでしょうか?やっぱ主人公に感情移入できるか
ってのはとても大事。

主人公の働いている美容院の従業員達とか最高だね。

なにあの、後輩にやたら厳し気な先輩、胡散臭いやたらポジティブな店長
うわ~~そこまで話に絡んでこないけど良い味でてます。

そんな中本当に話に絡んでこないけど満島ひかるの存在感たるや
ただ煙草すってるだけなんだけね。光ってます。

そういえば序盤の説明過ぎる話し方をわざとする栗山千明やその周辺の人たち
アレすごく良かったのに中盤以降やらなくなったから少し残念。

まぁ、事件前、事件後でのメリハリをつけるにはいいのか。

あまり本筋とは大きく関わらないですが児童虐待が中盤までの
ホラーシーンより恐いトピック

昨年なにかと話題な、つぐみ演じる虐待ママの傍若無人っぷり
堪りません!彼女の最後のセリフ「何タラタラ観てんだよ!」とかの感じ好きです。
まさにMUTEKI!

虐待される子供もまたすごいんだよね。
なんて言うんだろう、虐待される子供の有り様ってのが、リアルに描けていて
イライラするのよ、この子供

誤解を恐れずかくなら、虐待してしてオーラ満載なんです。
セリフ、行動、視線、どんくさいっぷり、勝手に何かやるっぷり

子供なのにちゃんと演技できてます。
素晴らしいね。

中盤以降のホラー以外の所での恐怖は

やっぱ大杉漣さん

奇奇怪怪な演技で、わぁ~~、いるいるどの町にもこんな変態
と思わされます。
あの歌も最高です。

ちょっとだけ、それどうなのって所もあったんだけど

あの、髪の毛の女の子はさ、怨念かなんかであの能力を身に付けたんならさ

自分をあんな目に合わせた奴らを狙わない?って事

もしかしてジョジョのスタンドみたいに射程距離あんのかな?

山岸由香子だっけ?4部のスタンド使い、あれの感じなんかな?

ま。そこがちょこっとだけ気になったくらい

時間も短すぎず長すぎずでちょうどいい加減です。

これは是非とも観るべき!

拍手[3回]


toukyoujima.jpg












作品名  東京島

監督 篠崎 誠

出演
木村 多江
窪塚 洋介
榎本 佑
福士 誠冶


鑑賞方法 DVDレンタル鑑賞



(煉瓦ホリオ批評)

漂流のリアルなんて本当は分かんないけどさすがに違うと思う。

さてちょっとぶりの更新です、実写版BECKでなんとなく映画観る気しなくなったんで空いてました

洋画に行こうと思ったんですが良質な邦画を観てから
洋画を観よう!って事で何気に気になっていた「東京島」を鑑賞

ちなみに劇場公開時はよく色んなメディアで特集やら
宣伝やらお盛んでしたが

あんまりいい評判も悪い評判も聞かなかった本作。
ただヒットしなかっただけかね?

ま、そんな事より
僕の好きな漂流物作品なんで楽しみにしていました。

んですが・・・・・・・

ま、普通には楽しめましたが。

良い評判も悪い評判も聴かないのがなんとなく分かりました。

話として
ヨット旅行中の夫婦が嵐で遭難、漂流して
無人島に辿り着く、同じくどっかの島での労働に耐えかねた
若者11人が逃げ出し漂流しとある島に辿り着き
夫婦と若者。12名の男と1名の女のサバイバルムービーで
唯一の女性である木村多江が演じる清子視点で描かれる

って所です。

この映画は物語の随所で
キーマンとなる新たな登場人物が進行に大きく影響するんですが。
(あえて刺客と呼びます)

すごく残念なのがね
最初の刺客となる、日本人の若者11名の存在理由というか
なぜここにいるのかが非常に雑な扱い。

それもそのはず、清子夫婦と若者の漂流や今から始まる物語の
第一の事件までがほぼナレーションで済まされているのです。

ええ?????まじでか!って感じです。

漂流した後の話を描きたかったにしても
せめて人物描写というかバックボーンくらいちゃんと教えてくれないと
感情移入ができない。

人物が無理ならせめて清子夫婦、若者11人というカテゴリー
バックボーンだけでも!

100歩譲って清子夫婦はまだ分かるよ
旅行中の夫婦の漂流って事で片付けれます。
(それでもせめて夫婦仲がどうとか、社会的にどの地位にいる人なのか、とか重要な気がしますけど)

でも、若者11名の漂流が全く良く分かんない。
一応与那国島での過酷な労働に耐えかね島を脱走中に
漂流らしいんだけどさ

過酷な労働って何?
なんで?
えーーーーっとどういうことかな?逃げ出すくらいの労働って

これ恐らく時代設定現代だよね。

ということは、闇金とかで借金した人達がマグロ漁船よろしくバリに
強制労働所みたいな所で働かされていたって事?

だとしたら、ここがどこだか分からないにしろ
「追って」だとか心配しないのか?

細かい話かもしれんが

そのあたりがナレーションバックで適当に説明していて
一切物語中、その過酷な労働の話が出ない為
気になってしょうがない、そんな変な設定つけずに漂流者でいいのにね。

とゆうか
この11人の最初の刺客が物語の全てにかかわっているので
彼らが何故ここにいるのかは重要だと思います。



話題を変えて
皆さんまず
「男11人と女1人の無人島生活」
で何を想像します?とゆうか何を心配します?

はい大人だったら

セッ○スですよね。

これエロイ話したいんじゃなくてね

女性だったら間違いなく
犯されるもしくは、大変な性生活になると想像しませんか?

まさかの無事に何もなく過ごせるなんて考えませんよね?

男性も理性を保っていられるか?
無理だと思いません?

「やっちゃう」とか「やっちゃわない」にしろ
普通の目で清子を見れないし、接する事もできないはずっしょ?

でもこの作品ではまさかの
清子さんは
清子さんと結婚してる人だけの女性!なんです。

まぁこの清子の結婚というのはこの作品内の
重要な部分なんですけど

とりあえず清子は旦那の物で皆納得なんですよ。

リアリティないですよ、まだ誰も手を出さない!ってルールの方が
納得できます。

だってあんな覗けば丸見えな家の中でアンアンやってるんでしょう?

我慢できますかね?しかも年老いた爺さんでも、EDなおっさんでもなく
血気盛んな若者なんですよ。

一応、若者の中にカスカベと呼ばれる絶対的強者がいて
そいつの命令って所もあるんだけどさ

そいつは、いわゆるジャイアン的な存在なんだけど

慕ってくれてるスネオがいないジャイアンで
若者の中に彼の腰ぎんちゃくみたいのもいなくて
どっかジャイアンに不満を持っている様子。

なんならスネオは木村多江なんだよね。

そんな信頼ない奴の言う事きくかね?

普通に皆で協力してジャイアンことカスカベをなんとかするでしょ?

しかもカスカベの暴力描写も大した事なくて
ちょっとした乱暴者程度の感じ。

カスカベがいなくなった後でも誰も手を出さないし
中盤に出てくる中国人も手を出さない。
基本その時その時の旦那のみなんです。
うそだ~!中国人の時なんて狭い船の上で皆に丸見えの
状況でやってたっぽい感じなのに~

もしかして描かれてないだけで本当は皆とやりまくってた?
いや違う、そうなると後半のチキとチータの部分に矛盾が出る。
うーん、旦那としかやってないな。おかしな話だ。

序盤でかなりの違和感をこの2点で覚えました。
kimuratae.jpg






(誰も覗きに来ない混浴露天天然温泉)


あぁあと清子の初登場のシーンのヘビの描写
あれもかなりの違和感です。いやいや最初そんな描写しなくてもさ

女性は強いってのを見せたいのかな?


んでさっきもちょっと話に出た第二の刺客となる中国人の登場

うん、結構どうでも良かった。

この作品ねひっかかる所いっぱい作ってるんだけど

ひっかからしといて、「意味は特にないんじゃいの?」が多い。

これも中国人である意味がなくて

日本人でもいい。

最初の若者の中に唯一はぐれ者で窪塚演じるワタナベってのが
いて
ワタナベが間に入るんだけどワタナベは中国語わかんないのに
突然「中国語わかんないけどお前の言ってる事はなんとなくわかる」
って言うの

え?なんそれ?

窪塚演じるワタナベは非常に生命力溢れる魅力的な男性で
もしかしたら、特別な力だとか、中国人のリーダーと運命的ななにかで心が通じ合うみたいな事がありそうな感じなのよ。

だから、それだけで納得してしまいそうなんで

それはそれでいいな、と思っていたら

そうでもなくこれは脚本とか監督の力でなく

窪塚の俳優としての類を見ない存在感が故の特別な力が出ている感
でした。

まぁとにかく窪塚演じるワタナベは特に特別な力があるわけでも
なく、圧倒的に人を惹きつけれる力があるわけでもない

普通の人間


なのに中国語は突然わかる。相手の目やジェスチャーを見て分かるならまだわかるが、そっぽ向いててもわかるんですよ。清子に通訳する場面とかね。


過酷な労働から逃げ出してきた若者、これは物語に影響するんじゃないの?ってひっかかるけど特にに意味はない

窪塚が中国語わかるのなんかあるんじゃないの?ってひっかかるけど
特に意味はない


こんな感じの事がずっと繰り返されます。

そういうもんなんだって思いながら見ましょう。

伏線とか一切気にしないでOKです。

第三の刺客のチキチーターとか

第四の刺客のチキとチーターとか

本当に色々ひっかかる、これ重要な伏線なんだろうな?

って思ってても「特に意味はない」、で終わっちゃってます!

全部、そーゆーもんなんだ!で観ましょう!

所々の気になる会話もただそーゆー話しただけなんだ!で聞きましょう!

それでOKです!

そうすれば楽しめる事でしょう!

もう書ききれないくらい気になる部分いっぱいあります。

清子はなぜ助けを呼ばないの?とか

なぜ亀の甲羅がラストにあるの・・・?とか

想像通りなら、なぜワタナベと清子は・・・・なの?とか

みんな無人島で白い服来てるのにけっこう綺麗なの?とか

全部しつこいようですが


そういう物!で片付けて下さい!


さて
かなりの酷評した感じになってますが

窪塚洋介が演じるワタナベの存在感
kubotuka.jpg






榎本佑が演じるオラガの表情や不気味さなど
enomoto.jpg





観て良かったなと思える場面もチラホラ

ちょっと匂わすホモセクシャル感や

適度なユーモア演出など

脚本はイマイチだけど監督の遊び心は良かったと思います。

本当にひっかかる所が多いですので

皆さんもレンタルしてひっかかる所を探してください!


観るべし!観るべし!





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