映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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作品名 東京島
監督 篠崎 誠
出演
木村 多江
窪塚 洋介
榎本 佑
福士 誠冶
鑑賞方法 DVDレンタル鑑賞
(煉瓦ホリオ批評)
漂流のリアルなんて本当は分かんないけどさすがに違うと思う。
さてちょっとぶりの更新です、実写版BECKでなんとなく映画観る気しなくなったんで空いてました
洋画に行こうと思ったんですが良質な邦画を観てから
洋画を観よう!って事で何気に気になっていた「東京島」を鑑賞
ちなみに劇場公開時はよく色んなメディアで特集やら
宣伝やらお盛んでしたが
あんまりいい評判も悪い評判も聞かなかった本作。
ただヒットしなかっただけかね?
ま、そんな事より
僕の好きな漂流物作品なんで楽しみにしていました。
んですが・・・・・・・
ま、普通には楽しめましたが。
良い評判も悪い評判も聴かないのがなんとなく分かりました。
話として
ヨット旅行中の夫婦が嵐で遭難、漂流して
無人島に辿り着く、同じくどっかの島での労働に耐えかねた
若者11人が逃げ出し漂流しとある島に辿り着き
夫婦と若者。12名の男と1名の女のサバイバルムービーで
唯一の女性である木村多江が演じる清子視点で描かれる
って所です。
この映画は物語の随所で
キーマンとなる新たな登場人物が進行に大きく影響するんですが。
(あえて刺客と呼びます)
すごく残念なのがね
最初の刺客となる、日本人の若者11名の存在理由というか
なぜここにいるのかが非常に雑な扱い。
それもそのはず、清子夫婦と若者の漂流や今から始まる物語の
第一の事件までがほぼナレーションで済まされているのです。
ええ?????まじでか!って感じです。
漂流した後の話を描きたかったにしても
せめて人物描写というかバックボーンくらいちゃんと教えてくれないと
感情移入ができない。
人物が無理ならせめて清子夫婦、若者11人というカテゴリー
バックボーンだけでも!
100歩譲って清子夫婦はまだ分かるよ
旅行中の夫婦の漂流って事で片付けれます。
(それでもせめて夫婦仲がどうとか、社会的にどの地位にいる人なのか、とか重要な気がしますけど)
でも、若者11名の漂流が全く良く分かんない。
一応与那国島での過酷な労働に耐えかね島を脱走中に
漂流らしいんだけどさ
過酷な労働って何?
なんで?
えーーーーっとどういうことかな?逃げ出すくらいの労働って
これ恐らく時代設定現代だよね。
ということは、闇金とかで借金した人達がマグロ漁船よろしくバリに
強制労働所みたいな所で働かされていたって事?
だとしたら、ここがどこだか分からないにしろ
「追って」だとか心配しないのか?
細かい話かもしれんが
そのあたりがナレーションバックで適当に説明していて
一切物語中、その過酷な労働の話が出ない為
気になってしょうがない、そんな変な設定つけずに漂流者でいいのにね。
とゆうか
この11人の最初の刺客が物語の全てにかかわっているので
彼らが何故ここにいるのかは重要だと思います。
話題を変えて
皆さんまず
「男11人と女1人の無人島生活」
で何を想像します?とゆうか何を心配します?
はい大人だったら
セッ○スですよね。
これエロイ話したいんじゃなくてね
女性だったら間違いなく
犯されるもしくは、大変な性生活になると想像しませんか?
まさかの無事に何もなく過ごせるなんて考えませんよね?
男性も理性を保っていられるか?
無理だと思いません?
「やっちゃう」とか「やっちゃわない」にしろ
普通の目で清子を見れないし、接する事もできないはずっしょ?
でもこの作品ではまさかの
清子さんは
清子さんと結婚してる人だけの女性!なんです。
まぁこの清子の結婚というのはこの作品内の
重要な部分なんですけど
とりあえず清子は旦那の物で皆納得なんですよ。
リアリティないですよ、まだ誰も手を出さない!ってルールの方が
納得できます。
だってあんな覗けば丸見えな家の中でアンアンやってるんでしょう?
我慢できますかね?しかも年老いた爺さんでも、EDなおっさんでもなく
血気盛んな若者なんですよ。
一応、若者の中にカスカベと呼ばれる絶対的強者がいて
そいつの命令って所もあるんだけどさ
そいつは、いわゆるジャイアン的な存在なんだけど
慕ってくれてるスネオがいないジャイアンで
若者の中に彼の腰ぎんちゃくみたいのもいなくて
どっかジャイアンに不満を持っている様子。
なんならスネオは木村多江なんだよね。
そんな信頼ない奴の言う事きくかね?
普通に皆で協力してジャイアンことカスカベをなんとかするでしょ?
しかもカスカベの暴力描写も大した事なくて
ちょっとした乱暴者程度の感じ。
カスカベがいなくなった後でも誰も手を出さないし
中盤に出てくる中国人も手を出さない。
基本その時その時の旦那のみなんです。
うそだ~!中国人の時なんて狭い船の上で皆に丸見えの
状況でやってたっぽい感じなのに~
もしかして描かれてないだけで本当は皆とやりまくってた?
いや違う、そうなると後半のチキとチータの部分に矛盾が出る。
うーん、旦那としかやってないな。おかしな話だ。
序盤でかなりの違和感をこの2点で覚えました。
(誰も覗きに来ない混浴露天天然温泉)
あぁあと清子の初登場のシーンのヘビの描写
あれもかなりの違和感です。いやいや最初そんな描写しなくてもさ
女性は強いってのを見せたいのかな?
んでさっきもちょっと話に出た第二の刺客となる中国人の登場
うん、結構どうでも良かった。
この作品ねひっかかる所いっぱい作ってるんだけど
ひっかからしといて、「意味は特にないんじゃいの?」が多い。
これも中国人である意味がなくて
日本人でもいい。
最初の若者の中に唯一はぐれ者で窪塚演じるワタナベってのが
いて
ワタナベが間に入るんだけどワタナベは中国語わかんないのに
突然「中国語わかんないけどお前の言ってる事はなんとなくわかる」
って言うの
え?なんそれ?
窪塚演じるワタナベは非常に生命力溢れる魅力的な男性で
もしかしたら、特別な力だとか、中国人のリーダーと運命的ななにかで心が通じ合うみたいな事がありそうな感じなのよ。
だから、それだけで納得してしまいそうなんで
それはそれでいいな、と思っていたら
そうでもなくこれは脚本とか監督の力でなく
窪塚の俳優としての類を見ない存在感が故の特別な力が出ている感
でした。
まぁとにかく窪塚演じるワタナベは特に特別な力があるわけでも
なく、圧倒的に人を惹きつけれる力があるわけでもない
普通の人間
なのに中国語は突然わかる。相手の目やジェスチャーを見て分かるならまだわかるが、そっぽ向いててもわかるんですよ。清子に通訳する場面とかね。
過酷な労働から逃げ出してきた若者、これは物語に影響するんじゃないの?ってひっかかるけど特にに意味はない
窪塚が中国語わかるのなんかあるんじゃないの?ってひっかかるけど
特に意味はない
こんな感じの事がずっと繰り返されます。
そういうもんなんだって思いながら見ましょう。
伏線とか一切気にしないでOKです。
第三の刺客のチキチーターとか
第四の刺客のチキとチーターとか
本当に色々ひっかかる、これ重要な伏線なんだろうな?
って思ってても「特に意味はない」、で終わっちゃってます!
全部、そーゆーもんなんだ!で観ましょう!
所々の気になる会話もただそーゆー話しただけなんだ!で聞きましょう!
それでOKです!
そうすれば楽しめる事でしょう!
もう書ききれないくらい気になる部分いっぱいあります。
清子はなぜ助けを呼ばないの?とか
なぜ亀の甲羅がラストにあるの・・・?とか
想像通りなら、なぜワタナベと清子は・・・・なの?とか
みんな無人島で白い服来てるのにけっこう綺麗なの?とか
全部しつこいようですが
そういう物!で片付けて下さい!
さて
かなりの酷評した感じになってますが
窪塚洋介が演じるワタナベの存在感
榎本佑が演じるオラガの表情や不気味さなど
観て良かったなと思える場面もチラホラ
ちょっと匂わすホモセクシャル感や
適度なユーモア演出など
脚本はイマイチだけど監督の遊び心は良かったと思います。
本当にひっかかる所が多いですので
皆さんもレンタルしてひっかかる所を探してください!
観るべし!観るべし!
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