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作品名
DOCUMENTARY of AKB48to be continued
「10年後少女たちは今の自分に何を思うのだろう」
監督 寒竹ゆり
制作総指揮 岩井俊二
出演 AKB48
観賞方法 劇場観賞
[煉瓦の批評]
アイドル映画という色眼鏡は外して観るべき、いや観てたら勝手に外れます。
これはね観たかったんだすごく。
それと同じに寝ちゃうんだろうな~って危惧してたんですよ。
だからガムを懐に忍ばせ乗り切ろうとしてたんですが
そんな心配もなく
グイグイ引き込まれました。
最初にAKBの主要メンバーが食事をしていて
ここが唯一のフィクションであり演技をしている場面。
どうだろ、これは僕の考えでは最初に
「彼女達は普通の女の子なんです」
と見せたかったのかな、と
この先ずっとドキュメントとして素の彼女達の顔を見て行くことになるのだけど
それとの落差がものすごくて悪くない演出と思います。
ただ、演技的なものはやっぱちょっと・・・・です。
人によってですが妙に顔の表情が豊かではっきりとゆっくりとした滑舌のよい感じで
ちょっと不気味で
良くも悪くも監督と言うか岩井俊二の演出でしょうね、あのゆるふわなほんわりな画面は
でもやっぱりそこも
今から始まるAKBの現実とのGAPを見せるとしてはいい演出、構成になってます。
内容的には
主要のメンバー一人づつにスポットを当てて
AKBの事とメンバーの事、自分の事、10年後の事など掘り下げて行きます。
うん、これね掘り下げ方が、TV的でなくて素晴らしかった。
年始にこれのTV版となるものがNHKでやっていたのですが
それは非常にTV的なドキュメンタリーで
いわゆる「仕事の流儀」や「情熱大陸」的な物で、それはそれで良かったんですが
それの流れを汲んでの劇場公開だと思ったら
全然違った、無駄なテロップやナレーションを一切排除した、
アイドルという非常にPOPな物を扱っているのに
緊迫した作り、嫌なドキドキでなく非常に応援したくなるドキドキ感。
今の時代これでもかというテロップやナレーションのオンパレードで
視聴者に考えさせるという能力をつけさせないんですが
こういった、視聴ターゲットを相手にこういった作品を提示するというのは
もの凄く実験的であり勇気のいる事だと思う。
でも、それが出来ちゃうのは現状のAKB48の天下無敵のパワーと
秋元康の戦略でしょうね。
TVのテロップなんかは秋元康ととんねるずのタッグによって
TV業界に浸透したって言うから
自分で毒まいて時代を超えて解毒薬もまく
うわ~凄い事だな~~~~。
秋元話は置いといて
映画の話なんですが
非常にドキュメンタリー作品として濃厚です。
集団での一人一人が
何を考え生きているかというのを見る良質なサンプルになります。
ただここには悪いサンプルはない。
淘汰され勝ちあがった人達だけがいる場所だから
ここに疑問を持つ人もいるでしょう
恵まれた人達だけの成功者、しかもアイドルというチヤホヤされの
ドキュメントなんか見たくないと
でも
そんな人こそこの作品を観るべきです。
観てしまったら
軽く、アイドル?あぁ、ちやほやされるだけのちょっと可愛けりゃ誰でもなれるんでしょ?
なんて絶対言えません。
特にこの作品の主要キャストとして出ているメンバーにはね。
(僕はアイドル全員が全員努力してるとは思ってないです、先に書いたようなアイドルもいっぱいいると思います)
売れるべくして売れた、これで売れなきゃやってらんないです。
芸人を目指している身としては僕たちのやっている努力は
努力でもなく、当たり前の事なんだ
努力と言うのは、その当たり前の事をこなしてからやる事を努力って言うんだな~
と深く反省させられ考えさせられます。
夢を掴んでいるのに夢への坂道をまだまだ駆け上がっていく
夢を掴んでしまってどうしてよいか分からない
自分がAKBを抜けて10年たってもAKBは続いてほしい
今の立ち位置は分かっている
など彼女らの言葉はリアルかつ
自分たちの現状を分かっているからこその重みがある。
だからこその上昇志向、絶え間ない努力なんじゃないでしょうか
斜め見しようと思ったらいくらでも見れてしまう作品ですが
この作品はまっすぐな瞳に戻って見る事をおススメします。
キラキラと光っていた想い、を思い出してね。
AKB興味なくても経営や集団に属して悩んでる人は何かのきっかけになるかも
集団でのリーダー格、エースとしての立場、支える屋台骨、脇役も主役になれる、
自分の立ち位置、後輩先輩関係など
非常に勉強になります!
アイドル映画としては
今までAKBのメンバーでいまいち可愛くないのになんで
けっこうピックアップされるんだろう?っていう
メンバーの良さが手っ取り早く分かります。
なるほど、そりゃ人気出るわなって!
そんな感じです。
これはもう観るべし!観るべし!
作品名 GANTZ
監督 佐藤 信介
出演
玄野計 二宮和也
加藤勝 松山ケンイチ
岸本恵 夏菜
小島多恵 吉高由里子
観賞方法 劇場観賞
[煉瓦ちゃん批評]
絵的なものはすんごい良かった、だけど話は・・・・・・。
ガンツ原作大好きで絶対観ようと思っていたし予告とか観る限り
変な事にはならんだろうと思って期待しての観賞
あの・・・どうしても原作好きなんで
原作と比べて良い所悪い所みたいな批評に
なっちゃてしまいます。
絵的な物からまず配役
配役はある一人を除いていいね!二宮、松ケンはもちろん
特に岸本恵役の夏菜さんはものすごく似ていた
ちょっとアッキーナに見えたけどさ。
夏菜さんあまりしらない女優さんでしたが非常にかわいらしい人です。
ナイスバディなアッキーナって感じで(かなり失礼)
おっちゃんが田口トモロヲってのはちょい目力強すぎる気がしますが、全然許容範囲でしょう。
ただタエちゃんが・・・・・吉高ちゃん
吉高ちゃん可愛すぐるでしょう。
タエちゃんってのは、影があってもっさい感じで
一途でちょい重いくらいの愛情表現で
だけど玄野の事を愛して信じてって感じなのに
映画では可愛いし性格図々しい。
ちょっともっさい感じの服装をイメージしてあれなんでしょうか?
流行りの森ガールにしか見えません。
一応劇中でも友達いない的な人物描写あるけどさ
そんな奴が図々しく、そんなに仲良くもなかった玄野に
自分の書いた漫画見てくださいなんて言うか?
そういう性格の奴は漫画なんか一番人に見られたくない代物だよ
特に好きな奴にはね!
タエちゃんはあんなんじゃなーい。
おっと今は内面の話じゃなかった見てくれの話だった。
ま登場人物はタエちゃんの見た目以外は良いクオリティです。
肝心のスーツや武器の見た目や発射の感じ
西の透明になって出てくるビリビリッ!
って感じも思っていた以上のクオリティで
単純にすごいなーって思いました。
ガンツに転送されるシーンの
ちょっとづつ体が消えていく感じ、出てくる感じは鳥肌物です
ちなみに岸本の裸で転送も良い感じに撮れれました。
頑張りすぎでしょ、夏菜ちゃん!
いいケツ!
本当に細部にまで見てくれのクオリティは完璧に近い感じでしたし
役者陣も原作のキャラになりきってますし原作への愛も感じられます!
岸本役の夏菜ちゃんなんか
インタビューで「GANTZってエログロが魅力でしょ」って答えていて
ちゃんと自分のすべきことが分かってるからこその、裸演技なわけよ。
ただ脱がされているんじゃないんです。
役者陣は素晴らしいと思います。
た~だ
こっからが問題
脚本なのか監督の意向なのか
非常に薄っぺらい話になってます。
多分GANTZって原作読んでる人からしたら
大きな謎に迫っていく、あらがえない運命に立ち向かっていくっていうのを前提にしながら
戦っている人たちのそれぞれのバックボーンもちゃんと描いていたり
脇役だけど見せ場があったり死に方がある種の意味や感動を持たせたりして
そういう事が描かれているから
見てる側もなんで戦わなきゃいけないんだ、
はやくこのGANTZっていう悪夢から逃げてほしい
と感情移入もできる物なんです。
例えば
原作にも出てきたお婆さんと子供
原作の中でもシーンとしては数ページですが
非常に感動できるし印象深く悲しい所なんで
映画におばあさんと子供が出てきた瞬間、あのシーンやるんだ!
うわ、つらいけど名シーンになるなと思っていたら
主人公たちの話にも絡んでこず
超あっさり終わってしまうんですよ。しかも前フリはちょっと長いのに
なんにも感動しない。
単純におばあさんと子供がGANTZに巻き込まれてかわいそうだな
とは思うけど、原作の言いたかった事はそんな事じゃないよね。
じゃあ、あのお婆さんと子供は出さなくていいですね、それくらい印象深い話だったんで
映画オリジナルのキャラクターを出せば良いのでは。と憤慨します。
基本この映画、原作に見てくれが忠実過ぎる為期待しちゃうんですよ
原作は脇役が本当に非常にちゃんと人物設定ちゃんとされているから
忠実に映画で出されると、そのシーンあるんだ、やるんだ!ってなっちゃうわけですよ。
住職のシーンとかね。
念仏を唱えたら動かなくなるとか言いながら握りつぶされるシーンとか欲しいじゃんね~
このあたりは原作に忠実にして失敗な所ですね。
描ききれないなら本当にやめた方がいい。
あと許可的な問題なのかなんなのかしりませんが
戦闘のロケ場所が?
なんで変えちゃったんだろうって思ったりします。
西のスーツが壊れる所は確か原作じゃ川の中だけど駐車場になっていたり
おこりんぼ星人との戦いは寺じゃなく仏像博物館みたいな所だったり
あれかな寺とか神社とかけしからん!ってなったんかいな?
これも忠実だからこそおこる違和感。
今回長くなっちゃうんだけどツッコミたい所いっぱいでさ
戦闘シーンでなんでみんなあんなに銃撃たないの?
あぁ、うわぁ、みたいな事言いながら構えてるだけで全然撃たないの。
岸本なんかねぎ星人に体当たりとか加藤を庇ったりする勇気あるなら
もっとガンガン撃ちまくれよ!
撃つに撃てない状況だったらまだしも結構暇を持て余してたよね。
なんか構えてビビッて星人にぶっとばされるみたいなのの繰り返しで
人間死にかけてもそんな感じなんかね?死にかけた事ないからわかんないけど
でもそれは脚本家や監督も同じだと思うので
やっぱり自分が死ぬかもと思ったら撃つと思います!
あと加藤の描写もおかしかったな~
Y銃ってのがあって殺す武器でなく捕獲を目的とした武器で
原作でも加藤は西が言う偽善者的な所があって
ほとんど捕獲用の銃しか使わないんだよ。
それは加藤っていう人間をあらわす重要な意味を持ってると思うんだよね。
でも映画ではその説明もY銃があるって事も加藤には知らされない。
(Y銃は西が使っていたから映画にも登場はする。)
んでただのヘタレの変わり者の偽善者としか映ってない。
そうそう、冒頭の玄野と加藤がGANTZの世界に行ってしまう原因となる出来事のシーン
わざわざあんな風に変えなくてもな~
あの停止線まで走っていけば大丈夫!みたいなくだりは必要だよね。
それ以前にさ加藤が玄野を引きずりこんだようにしか見えなかったんだけど
とゆうか大の大人があそこから這い上がるのそんなに難しくないと思うんだけどさ
しかも松ケンくらいの長身なら。
その辺の描き方は雑だな~。
主人公の玄野なんか酷いもんで
ただのナルシストサイコ野郎だよ。
玄野ってさ、ちょっと寝暗で童貞で
心の中でブツブツ言っててクラスの中ではいてもいなくても分かんないタイプだよ。
大学の授業中に前の席で陰口叩かれるって描写なんかいらん!
あんなんで玄野をあらわそうとしている軽さが嫌です。
ちょっと原作の高校生っていう設定大学生にしちゃったから
とりあえず、こんな感じでしょう!みたいなので作ってるね。
監督はリアリティを求めて高校生じゃなく大学生にしたとか言ってるけど
そんなリアリティいらんて
まだ二宮君は高校生いけるって!
ルーキーズやクローズの役者20後半結構いたよ。大丈夫だったよ。
そんな所にリアリティ求めなくていいよね~
この監督は徹底して見てくれのリアリティに拘ってるんかな
だからこそ見てくれは納得のできなのか?
あとコンドームのくだりとか、タエちゃんの漫画見て「昔の俺みたいだな」発言とか
最後の戦いの前の西のコピーじゃねーかっていう性格の変化とか
いっぱいツッコミたい
コンドーム持ってちゃいかんよ。
きみの初体験は多分アンジェリーナジョリーみたいな女だよ!
ま、一番の違和感というかコイツ頭おかしいんじゃないのって所は
最後の戦いが終わって
加藤の弟の家に行ったり、タエちゃんに告られて満更でもない表情したり
サイコ野郎じゃん!完全に!
友達があんな事になってんのに?
ラストシーンでの
カメラ目線で一言はもう爆笑の一言です!
後ろから蹴りくらわしてやりたいです。
お笑いライブならそのツッコミで爆笑おきますよ!
さてさて長々と書いてすいませんでした。
GANTZは2部作なんで終わりは次に持ち越しです。
しかも
恐ろしい事に
次回作は
完全オリジナル
だってさ
意味ふ!掛布!モロゾフ!
じゃあこれもオリジナルで行けよ!
リアリティって何!?
でももしかしたらオリジナルの方が面白いかもね
今作で匂わした弟の存在。
(だとしたらヴァンパイア編をオリジナルに変更か?)
山田孝之演じるオリジナルキャラらしき存在も気になるし
(あれフリーライターの人?)
色々楽しめる想像できます!
んで次作の副題が
パーフェクトアンサー
だって
うわ恐ろしい
大丈夫か
完璧な答えは本当にでるんでしょうかね?
うわ~~~~~
勇気あるな~~~~~。
はい
とゆーわけで長々と批判的な意見を述べましたが
原作を観てるためどうしても比較してしまうので
逆に原作見てない人は楽しめるかもしれません
そして映画観てから原作を読むと
ものすごく原作楽しめると思います。
そんなこんなで観るべし!
岸本の裸だけでも観る価値あるかも(B地区はないよ)
観るべし!!!!!
[作品名]さんかく
監督・吉田恵輔
出演・
高岡蒼甫
小野恵令奈
田畑智子
矢沢心
観賞方法・DVDレンタル
[煉瓦ちゃん批評]
ものすごいエゲツない映画を見ちゃいました。
恋愛スキル低い奴は観るべからず。
元AKB48の小野恵令奈が出演していると、そしてこの作品の評判がいいと
うっすら聴いていたので観て見ました。
評判いいとはいえ、どうせPOPなノリの恋愛コメディだろ?くらいの気持ちで
ながら観、くらいの勢いで舐めてたんですが
やられました。
ストーリーにもやられたんですが
主演の三人の役所を100パーセント理解した演技
まず高岡蒼甫ですが
元ヤンキーで地元でくすぶってて満足してるわけじゃないけど
現状に不満もなく
今悪ぶる訳じゃないけど、いつまでも後輩と弱者に偉ぶる感
ばっちしハマってます。演技というか高岡蒼甫自体から元々滲みだしてるんです。
うわ~いるいる、あーゆー先輩
んで田畑智子
ものすごく演技うまいっすね。さすが朝ドラ出身。(関係ないか)
そこそこ良い歳で現状に満足してるけどいつもヒステリックで
でもそのヒステリックは円滑な人間関係の潤滑剤として
自分ではなにもない日常にメリハリをつけているんだけどやりすぎちゃう
恋愛体質な女子を見事に
序盤の幸せだけど不満げに暮らす感や
中盤のなんか気づいてるけど気づいてない感
中盤から終盤にかけての、あぁこいつほっといたら何しでかすか分からん感
もう超うぜー感じを見事に演じてます。
表情での演技が素晴らしいっす!
最後は小野恵令奈
これね、同じ30代前半の男の目線から言わせてもらえば
やられちゃうに決まってんじゃん。
ってくらいの少女エロフェロモン
んで幼児体型
なのにそこそこ乳ある
なのにハスキーボイス
もう気が狂うのわかります。
無意識なエロ、いや大人への憧れエロ
暇つぶしエロとでも言うんじゃないでしょうか
やられた。
この3人の演技もいいですが
カメラワークも良いですね。
最初の小野のムッチリ太ももアップから駅の改札でたあたりでの
舐めまわすようなカメラワーク
もうこの時点であ、そういう感じかそういう映画かこのやローって分かります
冒頭1分です。
それ以外にも高岡が働いている釣り具屋での感じ
うわー狭い世界で自由に威張ってんな~この店が自分の城なんだろうな~
文字にしにくいんだけど
カメラもお店内ではススーって感じで
お店の中だけは外とは違う雰囲気が出ています。
カメラワークの妙です。
文字だと難しいなススーって感じです。
ストーリー的には
なんだろ、えげつないハチミツとクローバーみたいな感じか?
好きな人は振り向いてくれないって部分だけだけどさ
小野が東京に住んでる先輩を呼び出して会うんだけど
その先輩とのやり取りがこの物語の始まりで全てなんだよね。
ふむふむ規模は違えど皆同じなんですね
結局恋愛の終わりは全てこういう事
って事なんですね~。規模は違えど
恋愛の終わりってか片思いの終わりか。
見どころは大きく3つあって
序盤の小野恵令奈にやられちゃう高岡の苦悩とワクドキ
中盤の田畑智子の苦悩、見苦しさ
そして最後の
田舎でのやりとり
とある理由で道端に倒れ込む高岡を小野が起こし
小声でやりとりをします。
想い出してみると
この2人序盤でも小声でやりとりしてるんですよね
あんなに楽しかった、蜜のような甘さの小声でのやりとりが
最後にはあんな無機質で恐る恐るで腫れ物に触るようになってしまうなんて
おっそろし。
ラストシーンのあの溜めと
溜めからエンドロールが流れるまでのあのシーン
うん良い感じの余韻と
どうしただろう
俺だったらなんて言う
言われる側だったら何を期待したい?
なんて考えるちょうどいい溜めでした。
いや~~~~
ドロドロのドロッドロ作品で楽しめました。
ただ恋愛で振られたばっかな人とかは観ない方がいいよ。
リアルすぎて辛いから
ま、でも
観るべし!観るべし!
[作品名]
愛のむきだし
監督
園子温
出演
本田悠(通称:ユウ) - 西島隆弘
沖島洋子(通称:ヨーコ) - 満島ひかり
コイケ - 安藤サクラ
カオリ - 渡辺真起子
本田テツ - 渡部篤郎
タカヒロ - 尾上寛之
ユウジ - 清水優
先輩 - 永岡佑
鑑賞方法・レンタルDVD
[ホリオ評]
長時間の尺を感じさせない作りに脱帽。
色んなのむき出しちゃってます!
いや~~~観終わった後に一気に脱力しましたよ。
いい意味で疲れました。
なんせこの作品4時間もあるんすよね。
DVDだと上巻下巻と分かれていますし
僕は時間の都合で上巻、下巻を別日に観たんです(めっちゃ後悔)
それでも観終わった後どっと疲れが来て眠くなりました。
あぁ、やっとぬくぬくな、ぬるま湯な、お布団の中のような現実に戻れたって感じす。
まず驚きなのはこの作品現実の話を基に作られてるんだって!
え?
どの辺が?
盗撮マニアがいてその妹が新興宗教団体に入団してしまって、なんとか連れ戻そうとする所
ふ~ん、そうなんだありきたりだねってどこが!え?マジで
この辺りはフィクションかと・・・・。そんな人いたんすね。
えっとストーリー的にはそんな感じです。
もっとも中盤以降~ラストまでがこんなんです。
この作品のいいな~って思う所は
次から次へと巻き起こるスピーディーな展開
んでその一つ一つが良く出来ていて面白い。
やろうと思えばどんだけでも膨らませれるんだろうけど
敢えてしてない感じもいいね。
どっかの批評で安いランチで安いおかずがいっぱいみたいな例えしてたけど
(その例え自体どうかとおもうけど)
僕はあんまりそうは思わなくて、一つ一つが馬鹿馬鹿しくて愛らしい、
役者さんの色んな顔、いやこの役柄の色んな顔が観れるってのはラッキーです。
僕たちは映画の登場人物の一つの面での表情しか観れない事が多い。
主人公のユウはどこか無機質で裏表がなさそうで実はあるんじゃないの?って
疑いたくなるような飄々とした人物。
で実際裏なんかそうそうないんだよね。
普通に進行したら、あまり表情が増えないタイプの役柄だと思うんだけど
この次から次へと来るエピソード、展開によって
彼の表情が彼自体がむき出しになっていく。
だからこそ必要なストーリー展開だったと思います。
むき出しといえばやっぱユウの父親の恋人(結果結婚したのあの2人?)
カオリ役の渡辺真起子の怪演とコイケ役の安藤サクラの怪演でしょう。
カオリはバッっと鮮やかにむき出し
コイケはねっちょりぐっちょり瘡蓋を剥がすようにむき出されていきます。
この2組と渡部篤郎のおだやかだけど馬鹿な父親がいたからこそ
主演の二人がわかりやすく、むき出していたのでしょう。
ちなみにユウの不良仲間兼盗撮仲間兼親友の3人組もすごい馬鹿で
イチイチ台詞や表情で笑かしてくれますが
一番馬鹿だったのは父親ですね。やっぱ、ユーモア的にもそうだけど
なんも知らない世間知らずって意味でも。
ま、この2人(カオリとコイケ)がバッチシはまってた事が
この映画をグッと引き締める要因だったのは間違いないんだよね。
にしてもとにかくこの2人がブスいのよ
ブスくて性格超悪い
なのにヒロインの満島ひかりのヨーコに負けないくらいの引き込ませ方。
圧倒的なパワーで吸い込まれます。バキューム。
特にコイケなんか本当に
嫌らしい顔で嫌らしい性格で嫌らしい動きするのよ。
観ていて腹立ってくると同時に勃起しちゃいそうなんだよね。
とゆうかあれは実際されたら勃起するよね~
みたいなのが分かってる動きなんよね。
そーゆーのが計算できているあたり安藤サクラという役者恐るべし。
ちょっと「怪」よりな話でしたが
ここで「美」方面へ
もちろん満島ひかりちゃんのヨーコなんですが
やっぱいいよね。
本当に可愛くてかわいくてって感じです。
「悪人」でのビッチ感満載の性悪女も良かったですが
今作のまだ自己を確立できていない思春期がゆえの
性格の悪さってのもいいです。
現代っ子ならではの器用さと不器用さ、
自分があるようで自分なんて無いって感じが
たまんなく表現できてますよね。
本当に結婚なんかもったいない、
日本映画の宝だったのに、宝になりかけてたのに
結婚したらさちょっと役柄も変わってくるじゃん
てかさ今までのようなペースで作品にも出て来なくなるじゃん!
てか「川の底から・・・・」の監督と結婚なんてさ
日本映画界大丈夫か!こんなん許して!!!!!
ふぅ、もう気が済みました。
作品と関係なくてごめんなさい。
最後に
「愛のむきだし」ってタイトルなんだけど
観てる側は
そんなに愛についてこだわんなくていいと思うよ
たまに「これのどこが愛だ!」とか「愛の本質を分かってない」
みたいな
批評される人いますけど
本質なんて誰もわかんないんでね。
でも少なくてもこの作品に登場した人物たちは
それぞれの愛をむき出しにして
生きてきたんだと思います。
父親としての愛、神父としての愛、男としての愛
本能の愛、友情の愛、恋愛、自愛。
ヨーコ、ユウ、コイケはそんな愛に振り回されながら
実の親に愛を与えられなかった悲しいお話です。
これは当然
観るべし!観るべし!勃起とはなにか感じるべし!
作品名・復讐者に憐みを
監督・ パク・チャヌク
出演・
トンジン役 ソ・ガンボ
リュ役 シン・ハギョン
ヨンミ役 ペ・ドゥナ
観賞方法・レンタルDVD
[煉瓦くん批評]
過去に観た空気人形、この間みたグエムルで一気にペ・ドゥナ萌え♪
って事で「復讐者に憐みを」を観ました。
さっそく軽い気持ちで観た事を後悔してます。
まったく予備知識なしでペ・ドゥナが出演していて
恥ずかしい話脱いでるって聞いたから観たんです。
いや脱いでるのは空気人形でもあるんすけど
恥ずかしい話せくーすシーンがあるって聞いて・・・・・
すいません。
あっ、これで新たな被害者増えないように先に言っときますけど
ものすごい重い流れでのチョメなんでまったくエロ目線で観れませんからっ!
と僕のうんこみたいな欲望話は置いといて
ちゃんと映画の話します。
良い所もいっぱいあるんだけどね
すごく映画としてリアルじゃないところが良い所を越えまくってる印象。
いや
先に良い所書きます。
非常に登場人物の心理面、およびちょっとした行動がリアルです。
そして気が利いてます。
最初の兄姉が住むボロアパートの描写なんか大好きです。
隣人のおバカ加減とかね。
そっちか~~いって感じも良く表現できてるなぁ~って
序盤の主人公のシン・ハギョン演じるリュは聴覚障害者なんだけど
耳が聞こえない事によって起きる悲劇ってのは
あまりこの映画では表現されてなくって
悲劇と言うより日常をきちんと描いてくれてます。
たしかに子供のころから耳が聞こえないのにそんなに悲劇おきんわな。
苦しむお姉さん気付かずラーメンをすするシーンとかね
あれもしかして気づいてたんじゃないかな?
耳が聞こえないのも日常、姉が苦しむのも日常。
どうしようもなんない事はどうしようもないから
考えすぎかな?
物語は大きく2つに分かれていて
1つは復讐劇が巻き起きる原因
1つは復讐劇
序盤をシン・ハギョン
後半はソン・ガンホ
が主役と思ってもらって良いと思う。
この2つの段落の切り替えがスムーズにストレスなく描かれています。
時に目を覆いたくなる描写もありますが
僕は直接的な事(暴力、残虐シーン)でなく
心理、現実、不穏な空気、不穏な登場人物に目を覆いたくなりました。
人の為にと思ってやっても人からしたら迷惑だし、それによって不幸は訪れる。
そしてその出来事は復讐になる
復讐は復讐を呼び結果もっとも悲しい悲劇が訪れる。
作品のテーマを巧くこれでもかってくらい観客に与えてくれています。
それだけで十分元は取れてます!
ですがそんなリアルな心理描写や展開ですごく良いものになってるのに
先に書いたけどものすごく細かな所がリアルじゃなくて
逆にものすごく目立ってしまうんです。
例えばシン・ハギョンの髪の色、緑色って
今から誘拐をしようって奴が髪の毛緑色のままかね?
いくら韓国がちょっと変わった色の髪の毛の人多いからって
それでも緑は目立つでしょ?
犯人の特徴は?緑色の髪の毛で耳が聞こえない人
はい一発で逮捕でしょ。
韓国広しといえども中々いないでしょ、そんな人
あと、闇の臓器売買組織なんだけどさ
あんな簡単にいるの?
便所に張り紙が貼ってあんだけどさ
あんな堂々と貼ってあるものなの?韓国の臓器売買事情は?
しかも中盤でハギョンの彼女役のペ・ドゥナが十数件の臓器売買組織に
電話してんだけどあんなにいるの?謎だ、ひっかかっちゃう
あとソ・ガンホが事件の真相に近づくきっかけがイマイチ分かんないし
ペ・ドゥナとハギョンが繋がってるってのに警察より早く気付いて家まで行っちゃうんだけど
なんで?
あと、よーラジオの音声だけで、もしや?って気づけたな?
とソ・ガンホが真相に迫って行く過程が雑です。
途中でなんか知らないけど
金を払ってヤクザなのか探偵なのか警察なのか分かんないけど
調べてもらってるのかな?って電話のシーンあるんだけど
よくわからないぞ?
あの電話だけで、色々裏で調べてたっていう事なのかな?
思いっきり後付けか取り繕ったっぽいけど
まだまだなんかそういった行動や事件の真相に迫ってく部分が雑でリアルじゃないです
あっ!一番おかしいのは、この映画で一番大きな舞台となる川岸で
ハギョンがある事をするんです。その後ある不幸なことが起きるんですが
あれって警察になんで見つかんなかったの?
だって付近捜索するでしょ?っていうか付近捜索してたんだけど
わかったこれは韓国の警察が無能って事を描きたいんだな?
だって韓国映画大概警察無能なんだよ。
だからかって
って言うものすごい誤解を生んでしまいますね。
良い所でも書いたんだけど復讐が復讐を生んでその先の復讐の
落とし所、復讐の行きつく先
ってのが巧く表現されているんだけど
良く考えたらこれ最終的にあのヘビースモーカー達には
なんにもなくない?
いやあんな事をしていたらいつかは・・・・って事なんでしょうけど
この一連事件については
うーーーーん考えちゃいますね、裏を読みすぎてしまいます。
粗がものすごく多くて気になる点いっぱいだけど
ストーリーやテーマは、ものすごく良いです!
逆を言えば粗があるからこそ・・・・なのかもしれません。
ある所はものすごく大好きなんだけどある所はものすごく嫌いっていう
一人の人間の中で賛否両論が繰り広げられる問題作です!
これは間違いなく
観るべし!!!!!!
作品・キックアス
監督・マシュー・ボーン
出演・キックアス役 アーロン・ジョンソン
ビッグダディ役 ニコラス・ケイジ
ヒットガール役 クロエ・グレース・モレッツ
レッドミスト役 クリストファー・ミンツ=プラッセ
鑑賞方法 劇場鑑賞
[煉瓦批評]
スカッとする娯楽大作の最良作、あっちょっと(じゃない)ダークだね。
いや~最近はもっぱら自主映画やインディペンデント作品に良作が多いですね。
KICK・ASSはそんなちょい主流、メインストリームから外れたってか外された映画の
代表作でしょう。
なんでももうちょっとソフトに出来なかったら駄目だよって言う頭の固い
大人たちに阻まれた作品です。
その為にやっぱ公開は日本でも全国一斉にドーーーンじゃなく
単館系を全国巡業みたいにほそぼそ
そのせいで名古屋では今頃公開
DVD発売は3月だっちゅーのにね。
北米では、あの誰もが観たら面白かったと名高いヒックとドラゴンを抜いての1位なんだからさ
日本もおっきいシネコンでやりゃ~いいのにね。
「道徳的にふとどき」が理由らしいね
さてそんな「道徳的にふとどき」な
KICK・ASSですが
まず最初にこの「道徳的にふとどき」ってのを解決しちゃいましょう。
これを観て「道徳的にふとどき」と本当に感じた人は
本当に不感症で世の中のフィクションとノンフィクションがまったく区別つかなくて
ゲームと現実の区別つかない人でしょう
早目に誰かに相談や信頼のおける医者を探した方がいいでしょう!
もしくは僕の嫌いな純粋真っ直ぐ童貞君or純粋真っ直ぐ処女ちゃんでしょう。
物事の表面しか観れない綺麗なとこだけを掬ってしか観れない人でしょう。
断言してごめんね。
さて、この作品はね思いっきしフィクションです。ノンのかけらもないフィクションです。
映画の作りとしても大袈裟なぐらいフィクションとして作られてます。
ほぼ主役と言ってもいいHIT GIRLとBIG DADDYの親子関係と
HIT GIRLの戦闘に問題があるんでしょうね。
本当に皆に観てほしい
アレを観て素晴らしいフィクションとしてのエンターテインメントって観れない?
アレを観て「うわっ!けしからん」って思っちゃう?
マジで友達にはなれないな~~~~。
え?現実に起きるとでも?
いやアレを観て現実にどうこう起きるんだったら
もうなんも表現できんね、バイオレンス描写だとかホラー映画だとか
って熱弁しちゃうくらい面白いのよね~~~。
ただ少女があの行為を行うのなら確かにって思うけど
この作品にはそんな行為を素晴らしいエンターテインメント性で
素晴らしい脚本で素晴らしい演出で素晴らしい役者で
撮ってるんで大丈夫です。
さてかなり長くなっちゃったんですが
他にもいい所沢山で
大爆笑のオンパレードです、久々に劇場であんなに笑ったよ。
big daddyとHIT GIRLのやりとりなんか最高です。
ボーリング場で爆笑!自宅でネット通販しながらの会話に爆笑!
特にBIG DADDY役のニコラスケイジの表情がたまらん!
日本版でモト冬樹と大橋のぞみちゃんでって考えたら
大変しょぼくなりますね。
あぁヅラ刑事万歳!
どうしてもこの2人に押されがちですが
主人公のKICK ASSも負けてないです。
思いもよらぬ誤解で憧れの娘と仲良くなったり
ギャングに喧嘩売ったり
爆笑です!
極めつけはラストの大ドンデン返しなあの登場!
ヤバイっす!
兎にも角にも
観ない理由が思いつかない面白い作品KICK ASS
劇場に足を運ぶ事をお勧めします!
もしくはドでかいTVで観る事をお勧めします!
とにかく
観るべし!!!!!!
作品・グエムル 漢江の怪物
監督・ポン・ジュノ
出演・パク・カンドゥ役 ソン・ガンホ
パク・ヒボン役 ピョン・ヒボン
パク・ナミル役 パク・ヘイル
パク・ナムジュ役 ペ・ドゥナ
パク・ヒョンソ役 コ・アソン
[煉瓦ちゃん批評]
いや~こういう韓国映画観ると本当に悔しいね。
日本との差がまざまざと見せ付けられる。
グエムルは
数年前なんかの映画の予告で観て
「あっ、B級パニックムービーか興味ないな」って思ってて
120パーでスルーしていたんだけど
最近めっきりハマってるポン・ジュノ監督の作品だってんだから慌てて観ました。
結果、深く反省してます。無茶苦茶面白い作品でした。
韓国のB級パニックムービー馬鹿にしちゃいかんね。
敬意をこめてB級といいます。
実にすばらしい映画でした。
「母なる証明」「殺人の追憶」「グエムル漢江の怪物」と
短いスパンで観ましたが。
僕はこれが一番おススメです。
でも観る順番が良かったのかもしれません
(時系列順で行くと「殺人~」「グエムル~」「母なる証明」です。)
「母なる証明」でこの監督なんじゃ~って衝撃を受け
「殺人の追憶」でこの監督はこの路線の作品にかけては一級品だな~と
感銘し
「グエムル」でえ~、すっげぇじゃんこんなんも撮れるんだってなったから
グエムルが一番好きなんかも。
ギャグのセンスは薄々感じていましたがやっぱ切れ味するどい
ウィットにとんだ笑いを表現できるんですね。
特に父親とソンガンホ演じるカンドゥの最後のやりとりなんて決して笑える所じゃないんだけど
いや笑っちゃ絶対いけないんだけど
笑っちゃうしかないよね。
他にもこれはギャグなのかマジなのかって所が多数に散りばめられていて楽しい。
物語後半に出てくる鼻くそマンとか(勝手に命名してます)
超意味ないし意味ありげだってけど
あ~でもキーマンか一応
きっと観る人に任せているんじゃないんでしょうか、ギャグかどうかは
このブログを書くにあたってあまりネタバレはしたくないんで
書くの難しいんですが
色々つっこみたい所だらけです。
あっこれ決してギャグ映画でもコメディ映画でもないですよ。
怪物に娘をさらわれた家族の話です。
これ俺だけかもしれないんだけど話の進み方が
ある種、ゲームのファイナルファンタジーシリーズっぽいなと
感じました。僕だけかな?
ドラクエと違って大義名分で話が進んでいくんでなくて
目の前に起こった不幸を取り払い無我夢中で進んでいく先に
幸せがあるかどうか分かんないけど今の状況を打破するには
動くしかない。
ってストーリー的な部分と
所々主人公がかわるっていうか目線が家族全員分
そして家族全員に見せ場がある。
特に主人公であるパク・カンドゥの考えられないミスのせいで
お父さんにとある事が起きて一旦家族がバラバラになり
それぞれの方法で怪物の居場所を探すって所とか
ラストの怪物との戦闘シーンなんかは本当にラスボス倒すのに
全員が全員力を振り絞って
バハムート出しーのリヴァイアサン出しーのアルテマ唱えーの
って感じでFFを彷彿させられました。
まFF理論は置いといて
ラストの戦いは本当に見せ場だらけだった。
手に汗握る戦いである種の絶望もあるけど希望もあり
最後はこれ以上ない気持ち良い倒し方だった。
怪物倒すのとかネタバレ?いやまぁでも倒されるんだろうなってのは
分かるでしょ?・・・・・・・もしネタバレならすいません
いや~良い家族の話を観させてもらえました。
この家族を忘れないでくださいね。
実際このシーンは劇中ではなかったけど必要なシーンだね。
号泣です。
そういえば一回だけこの家で5人が揃うシーンあったけど
本当に号泣です。
皆精神的にも肉体的にも限界だったんだな~
監督や脚本は勿論良い仕事してます。
(プロローグとなるシーンとかちょっとした不満もありますが)
今作は役者陣が全員オール完璧です。
パク家族5人の名演技は勿論の事
最初の方の正義感強い白人男性とか
鼻くそマン(勝手に命名)とか
弟ナミルの先輩とか
この家族以外本当に脇役なんだけどインパクトが強い
役のハマり具合が強いってのが正解なのかな
(じゃあ監督の配役チョイスのセンスになるのか)
とにかく良かった。
配役がどの人もずれてない作品は珍しい
こうゆう事もあってこの作品がビシッとなってるのは言うまでもないですかね。
そして
どうしても最後に言っときたいが
妹役のペ・ドゥナ
無茶苦茶かっこいいです
ペ・ドゥナ萌えです。
なんなんでしょあの人のあの感じ
今作では基本常にダサジャージなんだけど
なんかちょっとエロい。
狙いなのか劇中で着替えのシーンがちょこと映ってるんだけどさ
その着替えもなんかちょっとダサ目のインナーなんだけど
なんかちょっとエロい。
最後のアーチェリーシーンなんかもうたまらなく痺れます。
いやーあそこでのアーチェリー・・・監督は使いどころ完璧に分かってます!!!!
かっこいいんです。
あのアーチェリーの一連の流れ、撃つ前から打ち終わって振り返るところまで
本当に完璧にかっこいい!
待ってました!!!って奴です。
しかもこの人若いと思ったら俺の一個下なんだ。
そんなんも評価あがりますね。
ポンジュノ推しで作品観まくってたけど
次はペドゥナ関連漁ってみようかな
ソンガンホでも漁ってみたい
映画の面白い所はこーゆー所!
本当に良い映画でした!ありがとう
観るべし!!!!
タイトル・第9地区
監督・ニール・ブロムガンプ
主演・ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ:シャールト・コプリー
観賞方法・レンタルブルーレイ
感想
低予算のフェイクドキュメンタリー風ストーリー作品ですが
映画の良いとされる要素がかなり詰まってます。
その為かサクサク進んで飽きのこない2時間弱でした。
楽しめました・・・が、ちょっと僕的にはもうちょいな印象でした。
おそらく前評判のせいかと思われるのですが
もっと、グッと来る感動なり衝撃なり深いダメージを期待していたのですが
そういう映画じゃない。
勝手に想像していた方向と違っていた為のもうちょいな感じ。
だから完全に受け入れ側の問題、僕の問題でイマイチ。
いやイマイチではない映画としてとても素晴らしい作品なのは間違いないです。
良かった所はいっぱいありました。
まずフェイクドキュメンタリー的な手法の映画でここまで楽しんで観れる作品はそうない。
先に書いたように色んな物が詰まってます。
愛情、友情、などのきれいな物
憎しみ、差別、凌辱表現などの汚いもの
そして人間の本質というものを割と簡素にそして嫌らしくない配分で描かれてます。
ここは僕的にはかなりの評価ポイントであります。
低予算作品で監督も無名でしかも主演のヴィガス役の人は監督の高校時代の友人って所だけでも
すげー事やりよるなーって思っちゃいますよね。
特に僕がいいなーと思ったところは人間の嫌らしい部分の描き方。
うわー、こんな裏切り方、騙し方するし、されるよな~って
実際にエイリアンが地球上にいたら人間はこんな事しかしないんだろうね。
もしかしたら実際はもっとひどいかもね。
レベルEとかでも研究のことしか頭にないしね。
悪い方向で気になったのは
主人公たちの心境の描き方に疑問を持ちました。
ヴィガスがとあるきっかけでエイリアンのクリストファージョンソンと出会い、とある目的の為
行動を共にし、ある物をエイリアンのクリストファージョンソンが見てしまうんですよ。
とってもおぞましく、エイリアンからしたらそれはとても許し難い事だとおもんですよ。
劇中でも確かにひどく落胆して行動がおかしくなっちゃったりするんだけど
割とあっさり我に戻り、その後そんなにその辺りについて考えてるような描写もなく
話が進んでっちゃってるし
ヴィガスが、そこで裏切る??って所でエイリアンのクリストファーを裏切るんだけど
わりとあっさり許すというか許されちゃってるんだよね。
クリストファーって子供の事を非常に大事にしてるじゃん。
そんならこの裏切りはまぁまぁの裏切りで大きな亀裂が入ると思うんだけど
って所かな?
あ、最大に良い所想い出した
この主人公のヴィガスってのは主人公らしくない正義感も使命感もなくただ自分の都合でしか
動いてなく、エイリアンのクリストファーのほうがよっぽど主役っぽいんだけどあくまで主役はヴィガス。
これって結構重要で大事な部分。もしエイリアンの主観を増やしエイリアン主役要素が高かったら
安っぽい仕上がりになっていたのでは?
だから主役をちゃんと人間にしたのも、主役のヴィガスがゲス野郎なのも
大正解。
発想として
エイリアンしか使えない武器ってのも良かった。
武器のかっこよさが男子にはたまらん!限定された条件の者しかつかえない
しかも超強いとありゃ男子は誰もが好きになるアイテムですね。
ヴィガスが初めて(自分の意思で)エイリアン用の武器を手にし暴れるシーンは
ドキドキしっぱなし。
イマイチと言いながら良い所かなりあるんだよな~
人によっては考えさせられたり
笑えたり
エイリアン萌えがあったりと
色んな方向からアプローチできる、させられる作品です。
観るべし!!!!!
作品・殺人の追憶
監督
ポン・ジュノ
出演
パク・トゥマン刑事役 ソン・ガンホ
ソ・テユン刑事役 キム・サンギョン
観賞方法
レンタルDVD
感想
昨年出た「母なる証明」が非常に衝撃的だったので
ポン・ジュノ監督の作品を片っ端から観てやろう!と思ったのです。
長編デビュー作「ほえる犬は噛まない」がレンタルで見当たらなかったので
2作目となる「殺人の追憶」を観賞。
実際に在った未解決殺人事件を題材としたフィクション。
未だ犯人はつかまってないらしくしかも韓国で上映されていた時はまだ時効にもなってなかった
という事実を踏まえながら観るとグッっと色んな所を引き締められます。
兎にも角にも主演のソン・ガンホ演じるパク刑事の存在感に圧倒されます。
幅が広い役者ってのはこーゆー人の事なんでしょうね。
パク刑事率いる田舎の傲慢で陳腐な捜査しかしてこなかったズッコケ二人組と
かたやソウルから来た知的で冷静なソ・テユン刑事
がそれぞれがそれぞれのやり方で事件の真相に迫っていく
かなりシリアスで重い描写で話が進んでいくんだけど
ズッコケ二人組だけはもうギャグとしかいいようのない捜査なんですよ
だから映画をずっとつらい感じで観なくて済むのでちょうどいいアクセントになってます
ま主役がアクセントでいいのかって疑問はありますがね。
しっかし20年前の韓国ってどうやらデモの抑制とかが超忙しくて
本来の刑事事件を軽く見ていたってのはなんとなく知ってるんだけどさ
本当にあんな捜査だったんだろうか疑問
あんなんだったのなら当時の韓国は冤罪めっちゃあったんだろうね。
映画だからかなり大げさに捜査の内容を描いていると思うんだけど
実際も近い事はあったんだろうと予想してます。
そんな2組がね
まったく正反対の捜査方針だったのに徐々に近づき
最終的には・・・・・。
犯人への、進展しない捜査へのイラつきが観ている僕にもわかるくらい
表現されていて感情移入できます。
とくに尾行中の居眠りシーンとかね。
あ、寝ないで寝ないで、寝たら多分こーなるよっ!あぁやっぱりっていう良い意味でのお約束は心地がいい
観てる側に、こうなるんじゃない?やっぱりそうなった~!って感情と
こうなるんじゃない?え、そうなるんだ!って驚きを
巧みに使い分けていてとてもリズムがいい作品です。
もっと観たかったと時間を感じさせない展開。
ちょっと疑問というかどうなん?って点は
被害者は強姦殺人されるんですが被害者描写がものすごくぼんやり
殺され方にある一定のルールがあるんですがなんか遠巻きに撮影していてあんまわかんなかったと思えば
ものすごく接写でまたこれもよくわかんない
不謹慎なのかもしれませんが被害者が死んでいるように見えないもしくは
マネキン的なものにしか見えなかったのはよくない。
観客側に「こりゃームゴい」と思わせないとなーなんて思いました。
時効になってない事件だから遺族感情を考慮してるかもしれませんが
あんま被害者に意識が行けないですね。
あと
パク刑事の直属の部下がとある喧嘩で足に釘がささってしまい大変な事になるんですが
あのシーンいる?いらないよね?その後一切出てこないし
あんな描かれ方したら最後に出てくるんじゃとか後半の良い所で・・・みたいに変に気になってしまいました。
もし暴力は回り回って自分に戻ってくるんだよ的メッセージだとしたら部下にじゃなく
パク刑事にじゃないかな?
まあそこはあんまり理解できませんでした。
ま、最後のラストシーンでの少女とのやりとりはナイス演出
少女・パク刑事共にグッジョブ!っす。
ちなみに小説版ではラストシーンからの続きがあるみたいですが
ちょっと調べたら、映画でそれ採用されなくてよかったと思いましたよ。
気になる方読んでみて。
気になる点もちょっとあったけどトータルで大満足
ポンジュノ作品今のところ外れなし
観るべし!!!!
タイトル・(500)のサマー
監督
・マーク・ウェブ
キャスト
- トム・ハンセン:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(日本語吹き替え:猪野学)
- サマー・フィン:ズーイー・デシャネル(宮島依里)
鑑賞方法
DVDレンタル鑑賞
感想
童貞力が高まる映画っすね、童貞のあの頃を想い出すよね、これ。
あ、童貞の人はきっと「え?皆もそうなんだー僕のこの何とも言えないモヤモヤは皆にもある感情なんだ」と
もしかしたら自分異常なんじゃないと思っていた自分が正常なんだ!と励ましてもくれる作品かもしれない。
主人公のトムが同じ会社の秘書として働くサマーとの500日を描いてるんですけど単に1日、2日と日数を重ねていくのではなく
300日目の2人を、100日目の2人をと時系列がエピソード毎にバラバラと展開。
一見分かりづらそうな展開なんだけど
見やすくしているのは監督の技量とトムの表情。
このトム演じるジョゼフさんがいい!
日本的に言う、いわゆる草食系
若いころの堤真一、いや小日向さん、いや堺雅人的な俳優といえばなんとなく想像つくかと思うんだけど
インテリだけどどこか抜けているって感じでこのトムとサマーの関係を演じるのに絶妙な味を出しています。
トムがサマーと出逢った事によって振り回される話
いや勝手に振りまわってると言った方が正確だ。
多分この作品は男性と女性では180度意見が変わるのではないでしょうか?
特にヒロイン役であるズーイー・デシャネル演じるサマーへの好感度の差については
男性からしたら、なんだよこのビッチ!さんざんもて遊びやがってふざけんなよ!しかも最後そんな事言うなよ
そんな事すんなよ!ばかやろーーーーー!的な印象でしょうが
女性からしたら、え?何が悪いの?最初から私の要望は伝えてあるし、そっちが勝手に色んな想像して
ウジウジして、自分の思い通りにならないからって怒らないでよって感じなんじゃないでしょうか
どっちの言い分も分かるような気がしますが僕は男性なんで
はっきり言いますが
サマーはビッチです。
現実にこういう女いますし、思い返してみたら絶対一度は学校で合コンで仕事場でどこかしらで皆こーゆー
女性を体感しているはずです。
このリアルにいそうな感を表現できているだけでもう我々男性の敗北は決定的でサマーのトリコなんですよ。
うわー、そこでそれやる?そんなんされたら、言われたらたまらんわーってのを
良い意味でも悪い意味でもエロい意味でもかましてきます。
一番このビッチをうまく表現できている、やられたなーって所はね
ラストのトムとサマーの思い出の場所でのやり取り。
サマーはとあるトムからしたらとんでもない事をやっちゃってんだけど
そんな事をしておきながら抜けぬけとトムの前に顔を出すんだよ、
しかもね
「あっやっぱりいた」みたいなちょっと可愛い感じで「テヘッ」みたいな感じなんだよね。
んでまたサマーからしたらただの報告みたいな下手したら雑談しに来ただけな感じでトムからしたらものすごく残酷な事をわざわざ言いに来るわけよ
それ言いに来なくても良くない?
劇中どっちかっていったらトムは鈍感な感じなんだけど
この500日でものすごく嫉妬や色んな心の葛藤で成長してるんだよね。
だからちょっと色んな事が分かりかけて来ていて
確かにトムはものすごく幼稚で童貞じゃなかったのかもしれないけどものすごい童貞感を
醸し出していたんだけどさ
そんなトムがやっと独り立ちできるのか、って所でその足を鎌でなぎ払うサマー
うーーーーん勝てません。
疲れます。
ラストのベタベタなオチでのトムのしたり顔は嫌いじゃないです。
きっと
トムに共感しサマーのトリコになるでしょう。
序盤にこれは
ラブストーリーではないと謳ってますが
確かに!
甘ったるいすぐセックスするラブストーリーは苦手な人にも
おすすめしたい作品
観るべし!