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作品名 ぼくのエリ 200歳の少女
監督 トーマス・アルフレッドソン
出演
エリ リーナ・レアンデション
オスカー コーレ・ヘーデブラント
鑑賞方法 レンタルDVD
[煉瓦君批評]
肌に合わないが・・・・・・でも
個人的な意見なんですけど北欧物の映画はあの透き通った空気感が
僕の中で不穏な空気にイコールしてしまうんで
楽しい作品でもなんか暗い気持ちになっちゃうんで肌に合わないんだけど。
まぁ今回は暗い作品なので
全体に漂う不穏感はハマってました。
序盤の音楽も壮大かつどよ~~んとした選曲でこれから巻き起こる悲劇的な事を
予測させてくれます。
物語は
いじめられっ子のオスカーの家の隣に越してきた
父と娘らしき家族。
一人いじめられっ子への復讐の妄想しているオスカーに話しかけるエリ。
エリのなんとも言えない不思議な魅力に惹かれていくオスカー
心の距離を近付かないようにしつつも徐々にオスカーの心に触れて行くエリ
そんな幼いラブストーリーと同時進行に起こって行く
連続猟奇殺人事件。
犯人はエリ
そしてエリは吸血鬼
加減が無くなっていくイジメ
2人の行きつく先は?
って感じです。
これね、観終わってあれ?なんか違和感があんな~って思ったんでちょいと
色々調べたら
邦題に大きな問題があり
オリジナルの作品の大事な箇所を修正してるんだよ。
わぁ~お
そりゃ違和感生まれますね。
まぁその辺りはググればいくらでも出てくるんで
作品観た後にでも答え合わせのように調べるのがいいと思います。
それにしても日本て余計な事、無粋な事するの好きだね~おもんない。
作品自体は丁寧に作られているなーって感想。
あ、でもこれ一応低予算ムービーらしい。低予算ってのはいくらまでなんだろうね?
エリが血を見て興奮し獣のようになるんだけど(雰囲気がね)
その興奮っぷりが良かったね。
オスカーちゃんがアホっぷり全開で血の結託?結束だみたな事言って
自分の掌をナイフで切って滴り落ちた血をエリががっつくんだけど
そこのハイエナ感が最高に鳥肌でした。
実際にこれ目の前で行われたらどう思うんだろう?ってのを考えちゃったわ。
とにかくエリの冷から熱の切り替わりの描写が好きでした。
んでオスカーはん、オスカーはんはね。
ある種、時計仕掛けのオレンジのアレックスになっちゃうんじゃい?ってくらいの
異常馬サラブレッド品質
この感じとかね。
とはいえ普段は非常に気弱で優しくて無邪気で
本当に良い子なんだなって感じです。
でも時折みせる表情が↑あんなんなんです。
だから逆に怖いわ。
オスカーの今から苛められるのに気付かず無邪気な顔とか
ドSの人にはたまらんのだろうな
特にラストイジメのプールでの最初らへんの顔とか
何嬉しそうにしてんのって感じです。
お互い2人で会ってるときの顔とそれ以外の時の顔が違うわけです。
そしてお互い程度は違えど
お互に依存していくんです。
そのあたり切ないっすね~
この作品を見るうえで重要なポイントは
エリの書いた手紙
エリと一緒に引っ越してきた父親らしき人物の存在
(父親ではないし、関係性は一切描かれてない)
僕はこの2つを意識し考えた方がいいと思います。
これはもしかした
繰り返しの話なのかもしれませんね。
一生続く、エリは同じような事をずっと繰り返してきたのかもしれませんね。
個人的には中盤の猫がマダムに襲いかかるシーンが大好きです。
おもわず爆笑!(そんなシーンでもないんだけどさ)
賛否別れる作品かもしれませんが
確かめる為に
見るべし!観るべし!