映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
作品名・復讐者に憐みを
監督・ パク・チャヌク
出演・
トンジン役 ソ・ガンボ
リュ役 シン・ハギョン
ヨンミ役 ペ・ドゥナ
観賞方法・レンタルDVD
[煉瓦くん批評]
過去に観た空気人形、この間みたグエムルで一気にペ・ドゥナ萌え♪
って事で「復讐者に憐みを」を観ました。
さっそく軽い気持ちで観た事を後悔してます。
まったく予備知識なしでペ・ドゥナが出演していて
恥ずかしい話脱いでるって聞いたから観たんです。
いや脱いでるのは空気人形でもあるんすけど
恥ずかしい話せくーすシーンがあるって聞いて・・・・・
すいません。
あっ、これで新たな被害者増えないように先に言っときますけど
ものすごい重い流れでのチョメなんでまったくエロ目線で観れませんからっ!
と僕のうんこみたいな欲望話は置いといて
ちゃんと映画の話します。
良い所もいっぱいあるんだけどね
すごく映画としてリアルじゃないところが良い所を越えまくってる印象。
いや
先に良い所書きます。
非常に登場人物の心理面、およびちょっとした行動がリアルです。
そして気が利いてます。
最初の兄姉が住むボロアパートの描写なんか大好きです。
隣人のおバカ加減とかね。
そっちか~~いって感じも良く表現できてるなぁ~って
序盤の主人公のシン・ハギョン演じるリュは聴覚障害者なんだけど
耳が聞こえない事によって起きる悲劇ってのは
あまりこの映画では表現されてなくって
悲劇と言うより日常をきちんと描いてくれてます。
たしかに子供のころから耳が聞こえないのにそんなに悲劇おきんわな。
苦しむお姉さん気付かずラーメンをすするシーンとかね
あれもしかして気づいてたんじゃないかな?
耳が聞こえないのも日常、姉が苦しむのも日常。
どうしようもなんない事はどうしようもないから
考えすぎかな?
物語は大きく2つに分かれていて
1つは復讐劇が巻き起きる原因
1つは復讐劇
序盤をシン・ハギョン
後半はソン・ガンホ
が主役と思ってもらって良いと思う。
この2つの段落の切り替えがスムーズにストレスなく描かれています。
時に目を覆いたくなる描写もありますが
僕は直接的な事(暴力、残虐シーン)でなく
心理、現実、不穏な空気、不穏な登場人物に目を覆いたくなりました。
人の為にと思ってやっても人からしたら迷惑だし、それによって不幸は訪れる。
そしてその出来事は復讐になる
復讐は復讐を呼び結果もっとも悲しい悲劇が訪れる。
作品のテーマを巧くこれでもかってくらい観客に与えてくれています。
それだけで十分元は取れてます!
ですがそんなリアルな心理描写や展開ですごく良いものになってるのに
先に書いたけどものすごく細かな所がリアルじゃなくて
逆にものすごく目立ってしまうんです。
例えばシン・ハギョンの髪の色、緑色って
今から誘拐をしようって奴が髪の毛緑色のままかね?
いくら韓国がちょっと変わった色の髪の毛の人多いからって
それでも緑は目立つでしょ?
犯人の特徴は?緑色の髪の毛で耳が聞こえない人
はい一発で逮捕でしょ。
韓国広しといえども中々いないでしょ、そんな人
あと、闇の臓器売買組織なんだけどさ
あんな簡単にいるの?
便所に張り紙が貼ってあんだけどさ
あんな堂々と貼ってあるものなの?韓国の臓器売買事情は?
しかも中盤でハギョンの彼女役のペ・ドゥナが十数件の臓器売買組織に
電話してんだけどあんなにいるの?謎だ、ひっかかっちゃう
あとソ・ガンホが事件の真相に近づくきっかけがイマイチ分かんないし
ペ・ドゥナとハギョンが繋がってるってのに警察より早く気付いて家まで行っちゃうんだけど
なんで?
あと、よーラジオの音声だけで、もしや?って気づけたな?
とソ・ガンホが真相に迫って行く過程が雑です。
途中でなんか知らないけど
金を払ってヤクザなのか探偵なのか警察なのか分かんないけど
調べてもらってるのかな?って電話のシーンあるんだけど
よくわからないぞ?
あの電話だけで、色々裏で調べてたっていう事なのかな?
思いっきり後付けか取り繕ったっぽいけど
まだまだなんかそういった行動や事件の真相に迫ってく部分が雑でリアルじゃないです
あっ!一番おかしいのは、この映画で一番大きな舞台となる川岸で
ハギョンがある事をするんです。その後ある不幸なことが起きるんですが
あれって警察になんで見つかんなかったの?
だって付近捜索するでしょ?っていうか付近捜索してたんだけど
わかったこれは韓国の警察が無能って事を描きたいんだな?
だって韓国映画大概警察無能なんだよ。
だからかって
って言うものすごい誤解を生んでしまいますね。
良い所でも書いたんだけど復讐が復讐を生んでその先の復讐の
落とし所、復讐の行きつく先
ってのが巧く表現されているんだけど
良く考えたらこれ最終的にあのヘビースモーカー達には
なんにもなくない?
いやあんな事をしていたらいつかは・・・・って事なんでしょうけど
この一連事件については
うーーーーん考えちゃいますね、裏を読みすぎてしまいます。
粗がものすごく多くて気になる点いっぱいだけど
ストーリーやテーマは、ものすごく良いです!
逆を言えば粗があるからこそ・・・・なのかもしれません。
ある所はものすごく大好きなんだけどある所はものすごく嫌いっていう
一人の人間の中で賛否両論が繰り広げられる問題作です!
これは間違いなく
観るべし!!!!!!
PR
この記事にコメントする