映画ばっか観て人生のチャンスを見逃しがちな煉瓦ホリオの映画評
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[作品名]さんかく
監督・吉田恵輔
出演・
高岡蒼甫
小野恵令奈
田畑智子
矢沢心
観賞方法・DVDレンタル
[煉瓦ちゃん批評]
ものすごいエゲツない映画を見ちゃいました。
恋愛スキル低い奴は観るべからず。
元AKB48の小野恵令奈が出演していると、そしてこの作品の評判がいいと
うっすら聴いていたので観て見ました。
評判いいとはいえ、どうせPOPなノリの恋愛コメディだろ?くらいの気持ちで
ながら観、くらいの勢いで舐めてたんですが
やられました。
ストーリーにもやられたんですが
主演の三人の役所を100パーセント理解した演技
まず高岡蒼甫ですが
元ヤンキーで地元でくすぶってて満足してるわけじゃないけど
現状に不満もなく
今悪ぶる訳じゃないけど、いつまでも後輩と弱者に偉ぶる感
ばっちしハマってます。演技というか高岡蒼甫自体から元々滲みだしてるんです。
うわ~いるいる、あーゆー先輩
んで田畑智子
ものすごく演技うまいっすね。さすが朝ドラ出身。(関係ないか)
そこそこ良い歳で現状に満足してるけどいつもヒステリックで
でもそのヒステリックは円滑な人間関係の潤滑剤として
自分ではなにもない日常にメリハリをつけているんだけどやりすぎちゃう
恋愛体質な女子を見事に
序盤の幸せだけど不満げに暮らす感や
中盤のなんか気づいてるけど気づいてない感
中盤から終盤にかけての、あぁこいつほっといたら何しでかすか分からん感
もう超うぜー感じを見事に演じてます。
表情での演技が素晴らしいっす!
最後は小野恵令奈
これね、同じ30代前半の男の目線から言わせてもらえば
やられちゃうに決まってんじゃん。
ってくらいの少女エロフェロモン
んで幼児体型
なのにそこそこ乳ある
なのにハスキーボイス
もう気が狂うのわかります。
無意識なエロ、いや大人への憧れエロ
暇つぶしエロとでも言うんじゃないでしょうか
やられた。
この3人の演技もいいですが
カメラワークも良いですね。
最初の小野のムッチリ太ももアップから駅の改札でたあたりでの
舐めまわすようなカメラワーク
もうこの時点であ、そういう感じかそういう映画かこのやローって分かります
冒頭1分です。
それ以外にも高岡が働いている釣り具屋での感じ
うわー狭い世界で自由に威張ってんな~この店が自分の城なんだろうな~
文字にしにくいんだけど
カメラもお店内ではススーって感じで
お店の中だけは外とは違う雰囲気が出ています。
カメラワークの妙です。
文字だと難しいなススーって感じです。
ストーリー的には
なんだろ、えげつないハチミツとクローバーみたいな感じか?
好きな人は振り向いてくれないって部分だけだけどさ
小野が東京に住んでる先輩を呼び出して会うんだけど
その先輩とのやり取りがこの物語の始まりで全てなんだよね。
ふむふむ規模は違えど皆同じなんですね
結局恋愛の終わりは全てこういう事
って事なんですね~。規模は違えど
恋愛の終わりってか片思いの終わりか。
見どころは大きく3つあって
序盤の小野恵令奈にやられちゃう高岡の苦悩とワクドキ
中盤の田畑智子の苦悩、見苦しさ
そして最後の
田舎でのやりとり
とある理由で道端に倒れ込む高岡を小野が起こし
小声でやりとりをします。
想い出してみると
この2人序盤でも小声でやりとりしてるんですよね
あんなに楽しかった、蜜のような甘さの小声でのやりとりが
最後にはあんな無機質で恐る恐るで腫れ物に触るようになってしまうなんて
おっそろし。
ラストシーンのあの溜めと
溜めからエンドロールが流れるまでのあのシーン
うん良い感じの余韻と
どうしただろう
俺だったらなんて言う
言われる側だったら何を期待したい?
なんて考えるちょうどいい溜めでした。
いや~~~~
ドロドロのドロッドロ作品で楽しめました。
ただ恋愛で振られたばっかな人とかは観ない方がいいよ。
リアルすぎて辛いから
ま、でも
観るべし!観るべし!
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